漢文を  素読しよう 創刊号  

                     

 

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(一)素読(音読)の真の目的 

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声を発して文章を読む事は頭脳に振動刺激を与えて頭脳活性化 

してくれます。 

従い心身の健康法になる、例えば声に艶ある声量のある人が腰 

が曲がったお年寄りにはいません。 

声と健康とは非常に関連しています。
 
素読の真の目的は頭脳を二つに分け顕在意識と潜在意識の 

働きを正常に働かせるため基礎を築く方法であります。
 
顕在意識は損得を判断する頭脳であり 

潜在意識は善悪判断する頭脳であります。
 
現代は知識競争を追求し記憶を主の学習法で損得判断に秀でた
 
人達が社会上層部となっています。 

その反面として善悪の判断がおろそかになっています。 

○素読では潜在意識の善の教えを強化するために 

意味解釈せずに性善的内容の言志四録、論語を素読していきます。 
 
○顕在意識を教化するためには 

性悪的内容の荀子、韓非子、マキャベリーを意味解釈を充分 

に行いその後に音読を行います。 
 
素読では覚えるのでなく眼、口、触覚に刺激、潜在意識に与えて 

刻印浸透することが目的です。 

意識的な努力をして覚えるのではなく何回も素読(音読)を 

行い五官に刺激を与えていきます。
 
顕在意識を無考にするために解釈せずに潜在意識に浸透刻印 

するのです。

もし意味解釈をすれば顕在意識に止まり、奥の潜在意識に浸透しません。 
 
そうすることによって顕在意識は良き損得判断できる土壌になり

潜在意識は善悪判断の土壌をつくることができます。
 
顕在、潜在意識が調えば潜在意識からの発想力、創造力を錬磨され 

顕在の部分の顕微鏡的考えが磨かれていきます、
  
潜在は俯瞰的見方、長期的視野、望遠鏡的考えが錬磨されてきます。
 
 

 注記)

この素読によってマクロとミクロとの両方の見方ができるように

なってきます。

日本語は左脳言語のためにミクロの見方が勝ちマクロの見かたが

疎かになっています。

政治家、経営者はマクロの見方が出来なければ失格です。

この詳細は又再度詳細に解説していきます。
 
2、素読実践(20回以上素読をしよう) 

  次回には漢字だけを掲載して下記のように訓読みできるようにします。
 
    ○言志四録 ー 佐藤一斎 を素読しよう。

佐藤一斎先生は江戸、明治維新の3000名の志士の儒学の先生であり

西郷隆盛、坂本竜馬、勝海舟、福沢諭吉,吉田松陰など参千人志士の

直接、間接の師匠であります。

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(一)素読唱和方法を説明します。

○自ら責むること厳なる者は、人を責むることも亦厳なり、
 
人を恕すること寛なる者は自ら恕することも亦寛なり。

皆一偏たるを免れず。

君子は則ち躬自ら厚うして薄く人を責む。

ーー20回以上を声を出して素読(音読)唱和します。
 
次の週に漢文だけ記しますので

●自責厳者、責人亦厳。恕人寛者、自恕亦寛。
 
皆不免於一偏。 君子則躬自厚而薄責於人。
 
漢文だけを見て上記○訓読みを思い出し素読出来るようにします。

漢文は  主語> 動詞> 目的語 という順番に並んでいます。

 

 

(二)  素読二三四ー クリック

 

          二回づつ唱和

          一回目は聞いて、二回目は自ら素読(音読)しましょう。  

 

太上は天を師とし、その次は人を師とし、

 

その次は経を師とす。

 

 

   (三)

 

凡そ事を作すには須らく天に事ふるの心ある

 

を要すべし、

 

人に示すの念あるを要せず。

 

 

(四)

 

天道は漸を以て運り、人事は漸を以て変ず。

 

必至の勢はこれを却けて遠ざからしむる能はず、

 

またこれを促して速やかならしむる能はず。

 

(五) 素読五六七八ー クリック

 

 

憤の一字はこれ進学の機関なり。

 

「舜何人ぞや、予何人ぞや」とは、方にこれ憤なり。

 

 

(六)

 

学は立志より要なるはなし。

 

而して立志はまたこれを強ふるに非ず。

 

只本心の好む所に従ふのみ。

 

(七)

 

 

立志の功は、恥を知るを以て要と為す。

 

(八)

 

性分の本然を尽くし職分の当然を務む。

 

此くの如きのみ

 

☆☆〇〇〇☆☆☆〇〇〇☆☆☆〇〇〇☆☆☆〇〇

 

   

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