漢文を素読しよう NO4

                    

 

 
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一、 素読の方法について
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  A,漢文を見て素読する時には指さしで前後に動かして唱和

 

    するようにしよう。

 

    漢文に慣れるまで指さし(触覚)をして実践しよう。

 

  B,暗記をせずに耳、眼、口、触覚に覚えさせるようにしよう。

 

  C,自らの素読の声をはっきりと聞くために録音をしてその音声を

 

    同時にイヤーホーンをつけながら聞くようにしよう。

 

  D,始めはインターネットの素読音声と同時に素読練習をしよう。

 

   自らの声をイヤホーンで聞くことにより自らの発声法を自動的に
 

   微調整してくれます。
 

注記)

  ○録音する前、練習する際は割箸を両奥歯で噛み締めながら
 
 
   先ず発声法を練習することをお勧めします。
 
  
        
  ○録音した音声は自声はイヤホーンでは聞き難いと思います。
    
    自声に聞き慣れる時から自声の自動調整が始まります。
 

  ○性善説の文章においては一切意味、解釈の説明は行いませんので

   計100回以上素読後に自ら本、辞書にて調べて知識を広めて
 
   ください。

 

(二) 漢文からの素読
 
          言志四録  佐藤一斎

十六、        十六、十七、十八、十九の素読唱和ークリック

 
      栽者培之。 雨露固生生也。
 
     傾者覆之。 霜雪亦生生矣。
 
十七、  
 
    静観造化之跡。 皆行其所無事。
 
 
十八、
 
     凡事到妙処。 不過自得天然形勢。
 
     此外更別無妙。
 
 
十九、
 
     面欲冷、背欲煖、 胸欲虚、 腹欲実。
 
 
 
 二○、     二〇、二一、二二の素読唱和ークリック

 
    人精神尽在乎面、 不免逐物妄動。

 
    須収斂精神、棲諸背、方能忘其身。

 
    而身真為吾有。
 
二一、

 
    心下痞塞。百慮皆錯。
 
 
二二、

 
     間思雑慮、紛紛擾擾、由外物溷之也。
 
     常使志気如剣。
 
     駆除一切外誘不敢襲近肚裏、
 
     自覚淨潔快豁。

 
(三)新しい素読
 
  言志四録  佐藤一斎
 
 
  言志録の第一条にある言葉、
 

 一、     一の素読唱和ークリック

凡そ天地間のことは、古往今来、陰陽昼夜、
 
日月代わる代わる明らかに四時錯(たがい)にめぐり、

その数皆前に定まれり。

人の富貴貧銭、死生寿殀、利害栄辱、

聚散離合に至るまで、一定の数に非ざるは莫し。

殊に未だ之を前知せざるのみ。

譬えば猶お傀儡の戯の機関すでに具われども、

しかも観る者知らざるがごときなり。

世人其の此(かく)の如きを悟らず、

以て己の知力恃(たの)むに足ると

為して終身役々として東にもとめ、西にもとめ、

 遂に悴労(すいろう)して以て斃(たお)る。

これ亦惑えるの甚だしきなり。
 
二三、   二三、二四、二五の素読唱和ークリック
 
吾方に将に事を処せんとす、必ず先ず心下において
 
自ら数鍼を下し、然る後事に従う。
 
二四、
 
心の邪正、気の強弱は筆画 之を掩ふ能はず。
 
喜怒哀懼、勤惰静躁に至るも、また皆之を字
 
に形わす。
 
一日の内自ら数字を書して、以て反観するは、
 
また省心の一助なり。
 
二五、
 
名を求むるに心有るは、固より非なり。
 
名を避くるに心有るも亦非なり。
 
二六、   二六、二七、二八の素読唱和ークリック
 
事を慮るは周詳なるを欲し、事を処するは
 
易簡なるを欲す。
 
二七、
真に大志有る者は、克く小物を勤む。
 
真に遠慮有る者は、細事を忽(ゆるがせ)にせず。

	
二八、
 
纔(わず)かに誇伐(こばつ)の念頭あるや、
 
便(すなわ)ち天地と相似ず。
 

 

 
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