漢文を音読しょうNO6

     

 

     目次 ペ ー ジ        前 ペ ー ジ  次ページ       
(一) 平静心を保つ方法
 
         読み上げAITALKのぞみ<<クリック

 
素読を行う時、心がイライラしている状態で行うと潜在意識に
 
凹凸な気分が伝播して真の言語内容を反映することができません。
 
又子供、孫、家族、知人に素読を口伝で教えるようになった時に
 
心の波風が他人に波及して真の素読のコツを伝えることができなく
 
なります。
 
素読のコツとは言葉で言ってしまえば顕在意識と潜在意識との
 
波長を同調させることです。
 
言葉で多く説明しても体得には成り得ませんので実践しながら
 
この顕在と潜在意識の同調を体験していきましょう。
 
方法として自律訓練法で行っていきたいと思います。
 
眼を閉じて自らの言葉、思いを身体に伝えて確認しながら
 
平静心に導いていきます。
 
人間の自律神経は表面意識では制御できていません。
 
無意識で自動制御しているものを言葉、思いで制御しながら
 
心の平静さを作りだしていこうと思います。
 
自律訓練法
  
1、両方の手足が重たいなあーこれは手足の力を抜く、緩めることにより
 
  手足が重たい感覚を感じることです。
 
2、両方の手足が温かいなあー自らの手足の温かさを意識で感じて
 
  みてください。
 
 
 
注記)
 
  最後に眼が醒めました。爽快な気分で眼が覚めました。
 
  両方の手を思い切って延ばしてサッパリとした爽快な気分です。
 
  このように自分自身で言い聞かせるようにします。
 
   自律訓練法2段階ークリック
 
 
(二)漢文を素読
 
言志四録  佐藤一斎
 
二九、   二九、三〇、三一の素読音声ークリック
 
大徳不踰閑。小徳出入可也
 
以此待人。儘好。
 
三〇、
 
自責厳者、責人亦厳。恕人寛者、自恕亦寛。
 
皆不免於一偏。
 
君子則躬自厚而薄責於人。
三一、
 
今人率口説多忙。 視其所為、
 
整頓実事十一二、 料理閑事十八九、
 
又認閑事以為実事。
 
宜其多忙。 有志者勿誤踏此窠
三二、   三二、三三、三四、三五の素読音声ークリック
 
緊立此志以求之、雖搬薪運水、
 
亦是学所在。 況読書窮理乎。
 
志之弗立、終日従事読書、亦唯是閑事耳。
 
故為学莫尚於立志。

三三、
 
有志之士如利刃、百邪辟易。
 
無志之人、如鈍刀。童濛侮翫。

三四、
 
少年時当着老成工夫。
 
老成時当存少年士気。
三五、
 
容物美徳也。 然亦有明暗。
 

 

 
(三) 新しい素読
言志四録  佐藤一斎
三六、              三六、三七、三八の素読音声ークリック
 
人の言は、須らく容れて之を択ぶべし。
 
拒む可からず、又惑う可からず。
三七、
 
能く人を容るる者にして後、以て人を責む可し。
 
人も亦其の責を受く。
 
人を容るる能わざる者は、人を責むる能わず。
 
人も亦其の責を受けず。

三八、
 
心の形わるる所は、尤も言と色とに在り。
 
言を察して色を観れば、賢不肖と人廋 す能わず。
 
三九、    三九、四〇、四一、四二の素読音声ークリック
 
人の賢否は、初見の時においてこれを相するに、
 
多く謬らず。
 
四○、
 
愛悪の念頭、最も藻鑑を累(わずら)わす。
 
四一、
 
富貴は譬えば則ち春夏なり。
 
人心を蕩せしむ。
	
貧賤は譬えば則ち秋冬なり。
 
人心をして粛ならしむ
 
故に人、富貴においては則ちその志を溺らし、
 
貧賤においては則ちその志を堅くす。
 
四二、
 
分を知りて、然る後足るを知る。
 

 

 
 



inserted by FC2 system