漢文を音読しょうNO,15
一)性善の教えは潜在意識に刻印する 読み上げAITALKかほ<<クリック 儒教の教えを唱える国は他国を批判する時に性善説の教えを規範に します。 しかしその批判は性善説から外れた言動を行います。 この基は性善の教えを顕在意識に刻印したことに起因します。 国家において、会社(団体)において、個人においても儒教を 熱心に教えを唱える所は顕在意識に教えを説いている事に間違い があります。 儒教は潜在意識に浸透させることに工夫しなければ人間教育 に失敗いたします。 この章において常に記しているように漢文を暗号を読む如くに 解らないまま素読することが潜在意識に浸透させる方法です。 論語、言志四録など性善説の教えは知識を得ることを一時的 に放棄することが一番重要なことです。 漢文からの素読を行っていますが漢字の羅列を始めは暗号解読 のような、全く解らないと思われるように感じられます が何回も素読している内にある時にハッと体得、解る時が訪れます。 其の時には身体全体でその語彙の内容を身につけている時であり 他人を批判する為でなく自らを律するためだけに使われ自らを 成長させるものとなってきます。 自己中心的言動、いじめ等はこの性善説の教えを顕在に覚えることが 間違いの元になっているのです。 |
二) 訓読 読み下し文 1, 学而第一 素読音声1,2,3 子曰く、千乗(せんじょう)の国を道(おさ)むるに、 事を敬(けい)して信(しん)。 用を節(せっ)して人を愛し、 民を使うに時を以(もっ)てす。 語釈; 千乗の国を道むー千輛の兵車を出す大きな国を治めるには 事を敬しー国事を慎重に行い、 信−信用され、言動の一致 用を節しー費用を節約し、 時を以てすー民の仕事の閑の時をねらう。 ----------------------------------- 2, 学而第一 子曰く、弟子(ていし)、 入(い)りては則ち孝(こう)、 出でては則ち弟(てい)、 謹んで信に、 汎(ひろ)く衆を愛して仁に親しみ、 行いて餘力(よりょく)あれば 則ち以て文を学ぶ。 -------------------- 3, 学而第一 子夏(しか)曰く、 賢を賢として 色に易(か)へ、 父母に事(つか)へて 能(よ)く其の力を竭(つ)くし、 君に事(つか)へて 能(よ)く其の身を致(いた)し、 朋友(ほうゆう)と交わるに、 言いて信(しん)有らば、 未だ学ばずと曰うと雖(いえど)も、 吾は必ず之を学びたりと謂はん。 -------------------- 4, 学而第一 素読音声4,5,6,7 子曰く、 君子は重からざれば則ち威(い)あらず。 学べば則ち固(こ)ならず、 忠信(ちゅうしん)を主(しゅ)とし、 己(おのれ)に如(し)かざる者を 友とすることなかれ。 過(あやま)てば則ち 改むるに 憚(はばか)ることなかれ。 -------------------- 5、 学而第一 曾子曰く、 終わりを慎み遠きを追へば、民の徳厚きに帰す。 --------------------- 6, 学而第一 子禽(しきん)子貢(しこう)に問うて曰く、 「夫子(ふうし)の是の邦(くに)に至るや、 必ず其の政(まつりごと)を聞く。 之を求むるか。抑(そもそも)之を與ふるか。」 子貢曰く、「夫子は温良(おんりょう) 恭倹(きょうけん) 譲(じょう)以て之(これ)を得たり。 夫子の之を求むるや、 其(そ)れ諸(こ)れ人の 之を求むるに異(こと)なるか」 語釈: 温ーおだやかで 良ー素直で 恭ー慎み深い 倹ー節制である。 譲ー謙遜なこと。 -------------------- 7, 学而第一 子曰く、 君子は食飽くことを求むるなく、 居安きを求むるなく、 事に敏にして言に慎み、 有道(ゆうどう)に就きて正す、 学を好むと謂うべきのみ。
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三)漢文を素読しよう。 上記(二)の漢文を下に記しました、漢文から素読しよう。 素読音声1,2,3 1, 子曰、道千乗之國、敬事而信。 節用而愛人。使民以時。 2, 子曰、弟子入則孝。 出則弟。謹而信。 汎愛衆而親仁。 行而有餘力、則以學文。 3, 子夏曰、賢賢易色、事父母能竭其力、 事君能致其身、 與朋友交言而有信、 雖曰未學、吾必謂之學矣。 素読音声4,5,6,7 4, 子曰、君子不重則不威。 学則不固。主忠信、 無友不如己者。過則勿憚改。 5, 曾子曰、慎終追遠、 民徳帰厚矣。 6, 子禽問於子貢曰、 夫子至於是邦也、必聞其政。 求之與。抑與之與。 子貢曰、夫子温良恭倹譲以得之。 夫子之求之也、 其諸異乎人之求之與。 7, 子曰、君子食無求飽、 居無求安、敏於事而慎於言、 就有道而正焉、可謂好學也已。 |