漢文を音読しょうNO,17
 

                                                               

 
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(一)性善説だけの教えの弊害
 
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昔から人間は性善説か、性悪説かと問われている。

 
当章では潜在意識は性善説、顕在意識は性悪説と先に記しました。

 
しかし巷では顕在意識に性善説を教えている。

 
これは日本だけでなく他国であっても同じように顕在意識に儒教

 
を教えている。

 
宗教においても同じような教え方になっているように感じます。
 
 
当章においては性善説を表面意識である顕在意識に教えればいろいろ

 
な弊害を招くと説いてきました。

 
他人が性善説で説かれている諸事項に外れた行為があればその言動

 
に対して異議を唱えて問題化して追及していきます。

 
その追及していく段階で自らが性善説に外れた言動を平然と繰り

 
返すことは自らの規範を持ち出し良しとする判断をしています。
 
 
他人には性善説を求め自らはそれを厳守しないことを良しとする

 
言動がまかり通っています。
 
この一つ一つの言動の積み重ねが大きな災いを招いています。

 
性善説の物差しで他人の言動を推し量り一つ一つ異議を唱え

 
口論していく習癖が多くの問題を生み出して心の歪みを作り

 
出しています。

 
ここから人間関係、家庭関係、仕事、経済問題にも悪い影響

 
を及ぼしています。

 
善人は短命と良く言われるのは心の内で外の問題を自らの葛藤

 
にしていく余り他には発散できない型の人間であろうと思います。
 
 
国際問題では他国を自国の規範、宗教にして批判していく積み

 
重ねが国家間の争いに発展していくのであります。

 
戦争の基を探っていきますと宗教間が一番多いのもこれは顕在に

 
性善事項を教えている証でありましょう。
 
 
性善説は潜在意識ーー性善説は自らを律するものさしとする

 
性悪説は顕在意識ーー性悪説は他人を判断する規範とする。

 
性悪説を顕在に植えつければ寛容の精神が育み国家間、人間

 
関係も改善されるのではないでしょうか。
 
 
 
二)論語読み下し文
 
                    素読音声 1,2,3,4,5
 
1、学而第一
 
 
 子曰く、父在ませば其の志を観、

 父没すれば其の行いを観る。

 三年父の道を改むるなきを孝と謂うべし。

2、 為政第二
 
 
 子曰く、政を為すに徳を以ってすれば、

 譬えば北辰其の所に居て而して

 衆星の之に共(むか)うが如し。

3、 為政第二
 
 
 子曰く、詩三百、一言以って之を蔽う、

 曰く、思い邪なし。
 
 
 
4、 為政第二
 
 
 
 子曰く、吾十有五にして学に志す。
 
 
 三十にして立つ。
 
 
 四十にして惑わず。
 
 
 五十にして天命を知る。
 
 
 六十にして耳順う。
 
 
 七十にして心の欲する所に
 
 
 従えども矩(のり)を踰()えず。

5、 為政第二

 子曰く、故(ふる)きを温(たづ)ねて

 新しきを知れば、以って師となるべし。

 

 

 

 
三)漢文を素読しよう。
 
              素読音声 1,2,3,4,5
 
1、学而第一
 
 
 子曰、父在観其志、父没観其行、
 
 
 三年無改於父之道、可謂孝矣。
2、 為政第二
 
 
 子曰、為政以徳、
 
 
 譬如北辰居其所、而衆星共之。

3、 為政第二
 
 
 子曰、詩三百、一言以蔽之、
 
 
 曰、思邪。

4、 為政第二

 子曰、吾十有五而志干学。

 三十而立。四十而不惑。

 五十而知天命。六十而耳順。

 七十而従心所欲、不踰矩。

5、 為政第二

 
 子曰、温故而知新、可以為師矣。
 
 
  



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