漢文を音読しょうNO,23
 

                                                      

 
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一)人生はミクロとマクロとの複眼
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人生とは日々の選択の連続です。
 
ミクロだけの思考者は現代を世渡りすることができません。
 
ミクロとマクロと分けてしまうと何かを判断できないので少し説明しよう。
 
会社に勤務するものが課長、部長と出世してある時から実力が発揮できなく
 
なる人がいます。
 
サービス業に勤務している者が店長までは実力を発揮していたが部長となって
 
から途端に仕事ができなくなる人がいます。
 
初期の勤め人であっても視野が狭く、寛容さが不足して即腹を立てて口論、議論
 
しまったりして職場の人間関係を乱す人がいます。
 
これらの実力が発揮できない人、問題の多い人をミクロ人間と言っています。
 
なぜ発揮できないのでしょうか。
 
眼の前の見える部分を管理するのには範囲の狭い場だけを気を配れば仕事
 
ができます。顕微鏡のめがねをかけて細かいことに気を配れば仕事も、
 
人間関係も管理できるのです。
 
しかし部長、取締役になると眼の前にいない、部下の又その部下まで管理
 
動かして行かなければなりません。
 
世の中の動き、経済状況まで把握しなければならないのです。
 
そのためには政治、世界の経済把握も必要になってきます。
 
地球的規模の視野、マクロの見方、望遠鏡的視野を身に付けなければ仕事が
 
できないのです。
 
先日大阪の市長が韓国の従軍慰安婦に謝罪をすると面会を求めましたが
 
単なる市長だけであれば問題は大きくなることは無かったと思います。
 
国政に関係する人間であった者が市長ミクロ感覚であえば大問題になるのは
 
当然であります。国政を動かそうと目指している人間が世界から見たマクロ
 
の考えを持たなかったばかりに演出の失策を犯したのであります。
一般の会社に勤めている者も日々の仕事が忙しいということから選挙にも
 
行けないという理由を言うものは自分だけを考えるミクロ思考では絶対に
 
他者を管理できる仕事に就き成功することはできません。
 
投票する人がいないから、という言い訳をする人もいます、人生とは正解が
 
ない事象もあるのです、選挙とはその難解な選択をする訓練でもあります。
 
若年層であっても二十歳から即誰に投票するかを選択力を磨くことを習慣に
 
しないとミクロ人間だけの人間になってしまいます。
 
ミクロ、マクロの複眼を若いときから考え、習慣化しておくことが実力が
 
止まる事を防御して成長していきます。

 
 
 

二) 兵法家伝書を素読しよう。

 

 柳生新陰流 柳生但馬守宗矩 兵法家伝書

   1646年 76歳死去
 
 (AITALK読み上げ  のぞみ嬢
トンボのような目づかいで
 
侍なる敵に、様々表裏をしかけて、敵の働きを見るに、
 
見る様にして見ず、見ぬようにして見て、間々に油断」なく、
 
一所に目ををかず、目をうつして、ちゃくちゃくと見る也。
 
ある詩にいわく、偸眼にして(せいてい)伯労を避くと云う句あり。
偸眼とは、ぬすみ見る事也。
 
敵のはたらきを、ちゃくちゃくとぬすみ見て油断無くはたらくべき也。
 
猿楽の能に、二目つかひと云う事あり。
 
見てやがて目をわきへうつす也。 みとめぬ也。
 
意訳
  みとめぬ也ー見留めない
      ーートンボのこと
 
 
三)葉隠れ 武士道素読しよう。
 
(AITALK読み上げ  のぞみ嬢 
 
 聞き書き1-2
 
武士道というは、死ぬ事と見付けたり。
 
二つ二つの場にて、早く死ぬ方に片付くばかりなり。
 
別に仔細なし。胸すわって進むなり。
 
図に当たらぬは犬死になどと云う事は、
 
上方風の打ち上がりたる武道なるべし。
 
二つ二つの場にて図に当たるようにする事は、及ばざる事なり。
 
我人、生くる方が好きなり。多分好きの方に理が付くべし。
 
若し、図に はづれて生きたらば腰抜けなり。この境危うきなり。
 
図に はづれて死にたらば、犬死気 違いなり。恥にはならず。
 
これが武道に丈夫なり。
 
毎朝毎夕、改めては死に、改めては死に、常住死身なりて居る時は、
 
武道に自由を得、一生落ち度なく、家職 仕え果たすべきなり。 
 
 
  



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