漢文を音読しょうNO,25
 

                                                             

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(一)自由と平等 どちらを選択するか       読み上げAITALK のぞみ
 
儒教は共産主義に本当によく似ている。
 
共産主義を国家の柱とした国はすべて活力を失っている。
 
権威主義、上下関係の強調で競争関係をなくしてしまった結果である。
 
共産主義は平等を追求している。
 
儒教社会は独善的、他の思想をすべて排斥して、批判、新しい発想を許さないのである。
 
 人に備わっている最も大きな力、発想力を麻痺させてしまっている。
 
平等理想であるがその体制を維持することに無理が生じている。
 
平等を看板にするためには収入、給与を同程度にしなければならない。
 
その無理が賄賂を要求して懐を肥やす言動をしてその国家の上層部は私利私欲、
 
利己主義に走りその金銭を他国に送金して家族も外国に住まわせるようになっている。
 
裕福な者が外国に行き、貧困者はその国に残り生活する国家に幸福社会は訪れるので
 
あろうか。貧富の格差は拡大するばかりである。
 
 他国に生活する人間は愛国者と名乗って祖国宣伝活動を行い祖国が有利になるように
 
必死に運動し、新聞広告を出して他国を貶める言動を繰り返しています。
 
 これらの外国に逃げた人々が愛国主義を主張していますが実質は祖国を棄てた国民
 
であります。
 
 従って考え、言動の根っこに祖国を棄てた浅知恵な考えが入っています。
 
歴史的考え、経済的考え、国家繁栄を考えているつもりであっても現今の利益、
 
面子、評判を重視して将来的には祖国を没落言動を堂々と行っています。
 
100年先未来の期間を考慮した場合に国家の歴史を歪曲、隠滅した言動は
 
国家を貶めてしまいます。
 
近くでは見えない虹は遠方からは明確に映し出します。
 
歴史とは虹と同じであります。
 
その歴史は明日、今日、1ヶ月、1年の積み重ねであります、今日あった
 
ことを隠し事実を報道しない国家が50年〜100年前の歴史に事実がある
 
はずがありません。
 
 中国、韓国が共産主義、儒教で個人は国家の事大に寄り添い嘘をつき、国家自体が
 
事大主義となり平然と嘘の歴史認識を叫ぶ考えでは未来1千年の歴史は
 
過去の1千年の影となり同じ圧政と極貧の時代を繰り返すでありましょう。
 
異国から祖国を見る人、国民が寛容な心で改革、革命を起こさなくては国家
 
は進歩、改善はしません。
 
 

 

 
(二)奥の細道を素読しよう。  素読音声AITALKかほ
 
 2、離別
 
 面八句を書きて、庵の柱に懸け置く。
 
 弥生も末の七日、元禄二とせにや、明ぼのの空、
 
 朧々として、月は有あけにて、光おさまれる物から、
 
 富士の峯かすかに見えて、上野谷中の花の梢、
 
 「又いつかは」と心ぼそし。
 
 むつましきかぎりは、宵よりつどひて、舟に乗りて送る。
 
 千じゆと云う処にて、舟をあがれば、先途三千里おもひ胸にふさがりて、
 
 幻のちまたに、離別の涙をそそぐ。
 
 行く春や 鳥啼き魚の 目は泪
 
 これを矢立の初めとして、行く道 猶すすまづ。人々は途中に立ちならびて、
 
 「後かげのみゆるまでは」と、見送るなるべし。
 
 
 
(三)吉田松陰の留魂録が世に出るまで
 
         素読音声 AITALK せいじ
 
吉田松陰が1859年に江戸伝馬町で刑死する前日に書き上げた留魂録
 
は同じものを二通書き上げていました。
 
松陰は軍学者らしく二重の送付を考えていた。
 
一通は遺体と共に桂小五郎、手附利助、尾寺新之丞、飯田正伯の4人に引き
 
渡されている。
 
このときの4人は遺体を前の憤恨は想像してもいかばかりであったろうと推察される。
 
この松陰の留魂録をみてその弟子たちはこの仇を討たずにはおかないと
 
意を強くして徳川幕府に対する敵意燃え立たせたのであります。
 
その留魂録は何冊か写本を作成したものの実物はいつのまにか所在不明になって
 
しまった。
 
しかし一応の使命の倒幕を果たし明治維新を迎えたのでした。
もう一通は出所後に長州藩の出身のものに手渡して欲しいと委託されていた。
 
沼崎吉五郎が獄中で肌身離さず守り抜いたのであります。
 
彼はその後伝馬町の牢から三宅島に流され、孤島の流人として月日が流れた。
 
1876年(明治9年)神奈川県 権県令(副知事)だった野村靖の前に老人が現れた
 
のであります。
 
この老人こそ松陰と同獄の沼崎吉五郎その人でありました。
 
野村靖は吉田松陰の生き残っていた唯一人の弟子であったことは奇跡であります。
 
流刑地を含めて十七年守り抜いた留魂録と「諸友に語ぐる書」の遺書一通と共に
 
渡されたのであります。
 
渡した後悄然と姿を消すのであります。
 
野村靖は松陰の弟子一人生き残りであった者を捜し求めて手渡した老人
 
を手ぶらで返してしまうくだりは高官にのし上がった長州人の弱者に対する惻隠
 
の情の薄さを嘆くばかりであります。
 
吉田松陰自筆の原本を伝えた沼崎吉五郎の存在を忘れてはならない。
 
この光景を想像するだけで涙がこぼれてくるのは私だけでありましょうか。
 
       参考文献 吉田松陰留魂録  古川薫訳  徳間書店
 
            留魂録吉田松陰死生観  松浦光修訳 PHP  
   
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