漢文を音読しょうNO,26
(一)人生の基は健康なり 読み上げAITALK かほ <<クリック 現代人は食べ物は豊富にあり、不自由なく生活しています。 昔は人生50年が今は80年以上となりました。 しかし寝たきりで80歳では意味がありません。 ピンピン健康でコロリという言葉通り死ぬまで健康が理想であります。 そのためには若いときからの衣食住の規則正しい習慣が重要になってきます。 前々回に姿勢が疲れない身体を作ることを記しました。 次に大切なことは日々の食事でしょう。 100年ほど前に日本は中国とロシャと戦争をいたしました。 其の時の戦死者より病死者の方が多かったことを知っているでしょうか。 明治時代の記録では 明治27年の日清戦争ー日本と清国(現中国) 戦死者 293名 脚気による戦病死者3.944名(戦死者の約13倍) (戦死者、戦病死者の合計で4237名程死亡したことになる。) 明治37年の日露戦争(日本とロシャ) 戦死者 47.000名 脚気による戦病死者27.800名 (戦死者、戦病死者の合計で7万5千名程死亡したことになる。) この二戦争は日本が勝利を治めたが脚気という病気の方が相手国より驚異 でありました。 日本の陸軍兵隊は白米を食べていました。 海軍兵隊は麦飯を食べていましたので脚気の死亡者ゼロでありました。 この陸軍の軍医が小説家としても有名な 森鴎外でありました。 従って脚気病死者のすべて陸軍の死者であります。 20年間白米(糠を抜いた粕)を食べさせて不健康体を養成したのであります。 その後軍医 森 鴎外は解任されたのであります。 (インターネットで日露戦争、脚気と検索すると調べることができる) 玄米には身体を頑強にする成分が多く含まれています。 読み上げAITALK かほ <<クリック 糠の部分の栄養効果を記すと フイチン酸ー血中コレステロール値の低下効果 イノシトールー脂肪の流れを良くする働き、脂肪肝、動脈硬化予防 食べ物繊維ー消化管の活動を活発にする。栄養素の吸収を揺るやかにする。 人体の有害な物質を排除 ビタミンB1ー糖質を分解しエネルギーに変える、脚気予防 脳神経、末梢神経機能正常に保つ。 ビタミンB6ー たんぱく質や脂質の代謝を促進 免疫機能を正常にする。 ビタミン E ー強力な抗酸化作用、脳の活動を活発にする。 鉄 ー 血液中の酸素を筋肉に取り入れる働き マグネシウムー骨の発育、形成。神経の興奮を抑える、体温や血圧の維持 マンガンー タンパク質、脂質、糖質をエネルギーに変える。 糠には上記のような成分が含まれている、多くのかたがその糠を捨てて 白米(かす)を食べています。 日本人は病気を呼び込むような食事法をしているのです。 マクロビオティックの基本である玄米食をとり生活習慣病を克服しよう。 参考文献; 10代からのマクロビオティックス 久司道夫著参照 私見ですがー21歳から現在まで50年間玄米食を1日3食の内ー1食だけ玄米食 を継続している。 現在は余り硬いのは歯の具合から玄米にもち米を少し混ぜて、水を多めにして 食している。便通が非常に良くなり身体がだるいという感覚がなく病気せずに 健康を50年間過ごせたのは玄米を毎日食べたおかげだと思っている。 白米だけの食事ではミネラルが不足となり身体的、精神的にも不安定となり 病気を引き寄せる身体を作ってしまう。 脚気テストとは膝を叩くと反射的に足先がピョコンと跳ね上がるのが正常で 足先が静止したままの場合は脚気と判断される。 ビタミンB1、ミネラルは精神と身体、神経との仲介する物質となり 外部物質、機械で言われる油に当たるものであり大切なものである。 精神的不安定さが目立つ現代人は皆ミネラル不足のような気がしてならない。 |
(二)方丈記を素読しよう。 素読AITALKのぞみ<<クリック 方丈記 鴨 長明(1155〜1216) 1)ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。 よどみに浮かぶ うたかたは、かつ消え、かつ結びて、 久しくとどまりたる例なし。 世の中にある、人と 栖(すみか)と、またかくのごとし。 2)玉敷の都のうちに、棟を並べ、甍を争へる、高き、賎しき、 人の住ひは、世々を経て、尽きせぬものなれど、 これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家は稀なり。 或は去年焼けて、今年造れり。 或は大家亡びて、小家となる。 住む人もこれに同じ。所も変わらず、人も多かれど、 いにしへ見し人は、二三十人が中に、わずかに一人二人なり。 朝に死に、夕に生きるるならひ、ただ水の泡にぞ似たりける。 |
(三)留魂録 八章 素読AITALKせいじ <<クリック 今日死を決するの安心は四時の順環に於て得る所あり。 蓋し彼の禾稼をみるに、春種し、夏苗し、秋刈り、冬蔵す。 秋冬に至れば人皆其の歳功の成るを悦び、酒を造り 醴(れい)を為り 村野歓声あり。 未だ曾て 西成に臨んで歳功の終わるを哀しむものを聞かず。 吾れ行年三十、一事成ることなくして死して禾稼の未だ秀でず実らざるに 似たれば惜しむべきに似たり。 然れども義卿の身を以て云えば、是れ亦秀実の時なり、 何ぞ必ずしも哀しまん。 何となれば人寿は定まりなし、禾稼の必ず四時を経る如きに非ず 十歳にして死する者は十歳中自ら四時あり。 二十は自ら二十の四時あり。 三十は自ら三十の四時あり。 五十、百は自ら五十、百の四時あり。 十歳を以て短しとするは霊椿をして蛄(けいこ)たらしめんと欲するなり。 百歳を以て長しとするは霊椿をして蛄たらしめんと欲するなり。 斉しく命に達せずとす。 義卿三十、四時 已に備わる、亦秀で亦実る、 其の 秕(しいな)たると其の粟たると吾が知る所に非ず。 若し同志の士其の微衷を憐れみ継紹の人あらば、 乃ち後来の種子 未だ絶えず、自ら禾稼の有年に恥ざるなり。 同志其れ是れを考思せよ。 語訳: 禾稼ー穀物 四時ー四季 秕ー実らない米 西成ー秋、植物が成熟すること 歳功ー四季がめぐる功績 蛄−夏ぜみ 霊椿ー長生する霊木 |