漢文を音読しょうNO,43

                                                              

 
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 (一)猪瀬都知事の現状分析--辞任                                                                               2013.12.20
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  統帥綱領による将帥と参謀の要件を列記すると
 
  将帥は

  1.大局を観る
 
  2.意志強固
 
  3.細部にこだわらない
 
  4.寛容で部下を委縮させない
 
  5.どこか抜けたところがあって部下の母性本能をくすぐるような魅力を持つ。
 
  参謀は

  1、あらゆる状況の変化に鋭敏に反応する。
 
  2.自在に発想を転換する。
 
  3.細事もゆるやかにしない
 
  4.いささかの隙もあってはならない
 
  将帥と参謀とは具体的な役目は全く逆である、参謀として優秀
 
  であればあるほど将帥としては落第である。
 
  この将帥と参謀の役目から考えると猪瀬都知事は参謀としては
 
  優秀であったことが理解できる。
 
  しかし都の指揮者としては不向きなのであります。
 
  2020年のオリンピックを招致決定させたことで猪瀬都知事の役割は終わった
 
  と思われます。
 
   前知事であったらオリンピックを招致できたかというと猪瀬都知事のような
 
   活躍はできなかっただろうと思います。
 
   5000万円借りて問題を起こしておりますがこの最大の危機が未来への
 
   飛躍の機会を与えられたと判断して退任することが一番であります。
 
   正義感が強い猪瀬知事の性格から政治家の職を早急に辞して自ら
 
   日本の問題点を指摘して自らの能力を発揮することを期待します。
 
   しかし追求する都議会議員の面々の質問追求を聞いていると吐き気が出てきます。
 
   東京都民の皆さんがこの討論の内容をどのように見るのでしょう、議員全員が
 
   1年間給料ゼロで勤務してもらうことを願ってはいかがでしょう。
 
   今仕事していないのです、東京都は決めるべき案件はないのでしょうか。
 
   学校のいじめはこのようにしろと見本を見せているのでしょうか。
 
   このような都議会では都の小中学校ではいじめは無くなる筈はありません。
 
 (猪瀬都知事 12月19日 辞任を発表)
 
   参考文献:
 
   兵法経営塾 大橋武夫著 マネジメント社
 
 
(二)統帥綱領を音読しよう。
 
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   第一章 将帥
 
1、統帥の中心たり、原動力たるものは、
 
  実に将帥にして、古来、軍の勝敗は
 
  その軍隊よりも、むしろ将帥に負うところ大なり。
 
  戦勝は、将帥が勝利を信ずるに始まり、
 
  敗戦は、将帥が戦敗を自認するによりて生ず。
 
  故に戦いに最後の判決を与うるものは、実に将帥にあり。
 
2、将帥の責務は、あらゆる状況に制して、戦勝を獲得するにあり。
 
 故に、将帥に欠くべからざるものは、
 
   将帥たるの責任感と戦勝に対する信念にして
 
 この責任感と信念とは、その人の性格と不断の研鑽修養とにより生ず。
 
 将帥の価値は、その責任感と信念との失われたる瞬間において消滅す。
 
3、将帥の具備すべき資性としては、
 
    堅確強烈なる意志およびその実行力を第一とし、
 
 至誠高邁なる品性、全責任を担当する勇気、
 
   熟慮ある大胆、先見洞察の機眼、人をみる明識、
 
   他人より優越しありとの自信、非凡なる戦略的識見、
 
 卓越せる創造力、適切なる総合力を必要とす。
 
     参考文献:

    統帥綱領 大橋武夫解説 KENPAKUSHA 
 
  
(三)日本書紀を音読しよう。
  
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  日本書記 奈良時代 和銅5年(712年)にできあがる。
 
  伊弉諾尊・伊弉冉尊が聖婚して淡路島を生み、本州を生む

  四国を生み、九州を生み、隠岐島と佐渡島、

  北海道を生み、対馬島(つしま)、壱岐島など多くの小島は

  潮の泡が凝り固まってできたと伝える。

   ー ー ー ー ー

  次に海を生む。 次に川を生む。次に山を生む。
 
  次に木の祖句句廼(おやくくのち)を生む。
 
  次に草の祖草野姫(おやかやのひめ)を生む。亦は野槌(のつち)と名す。
 
  既にして伊奘諾尊、伊奘冉尊共に議りて曰(のたま)はく、
 
  吾已に大八洲国と山川草木を生めり。
 
  何ぞ天下の主者を生まざらむ」とのたまう。
 
  是に共に日神を生みたまう。
 
  大日(おおひるめのむち)と号す。

  ー ー ー

  次に月の神を生みたまう。
 
  其の光彩日に亜げり。
 
   以ちて日に配べて治らすべし。
 
   故、亦天に送りたまう。次に蛭児(ひるこ)を生みたまう。
 
   已に三歳と雖も、脚猶し立たず。
 
   故、天磐樟船(あまのいわくすぶね)に載せて、
 
   風の順に放ち棄てたまう。
 
   次に須戔鳴尊(すさのおのみこと)を生みたまう。
 
   此の神 勇悍(ゆうかん)にして忍に安みすること有り。
 
   且常に哭泣く以ちて行と為す。
 
    故、国内の人民を多に以ちて天折せしめ、
 
    復青山を枯に変えしむ。
 
     故、其の父母二神、須戔鳴尊に勅したまはく、
 
   「汝甚だ無道し。以ちて宇宙に君臨たるべからず。
 
    固当遠く根国に適れ」とのりたまひ、遂に遂ひたまう。
 
              参考文献:日本書記 小学館
         
           日本書紀 岩波文庫
 
 
 
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