古典を音読しょうNO,80

                                                              

 
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(一)中国は4千年の歴史の真実
 
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今夢中になっているアニメがあります、キングダムという中国の秦時代の若者が大将

軍をめざす物語です。同じアニメでもワンピースは全くストーリーに入り込めない

(年寄りの為)がキングダムには相性があって楽しむことができている。

その中で秦の皇帝の台詞の中に治める者とそれにひれ伏す人民があって我が国は成立

していると言っている。

中国は大半が内乱、争乱の4千年といった見方をすることができる、唐の時代、日本

から若者が学びに押し寄せた時代であった、しかし唐が亡びると学ぶ時代は去った

のは内乱国には近づけなかったのです。皇帝が変わると同時に前時代の歴史を否定

する思想が生まれ前時代を抹殺していたのであります。
 
先日のAペックで世界中に配信された日中首脳会談における習近平の仏頂面はまさに

1400年前の煬帝の再現であろうと思います。

607年聖徳太子が小野妹子を通じて隋の皇帝煬帝に国書で伝えた。

日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す恙無きや、−煬帝、之を覧て悦ば

ず」隋書ー倭国伝
 
元、清の時代はモンゴル、満州の皇帝に牛耳られていた中国でありますがどの時代で

あっても前時代を否定して国家の思想、法、思考、社会は断絶して抹殺して捏造して

すべてを捨て去ることが中国の仕来たりであった、従って4千年でなく中華人民共和国

の成立した1949年から65年が中国の歴史であります。

それ以前は内乱、争乱、の歴史であります。

1989年の天安門事件につきましても歴史を抹殺して国家は悲惨な事件は無かったこと

にしようとしています。文化大革命時代の6千万人が殺戮されたこともなかったことに

しております。この歴史抹殺する風習が同じ殺戮大革命を呼び込むように一昔30年〜

35年周期が廻るように起こってきます。

1894年日清戦争、1930年日中戦争、1966年文化大革命(〜10年間)、1989年天安門

事件、 2015-2025(事件予測)

一昔となると以前の事件を知らない(生まれる以前のため)人民が多数となる為に過去

の事件を抹殺、捏造したために歴史からの教訓が活かせないので有ります。
 
参考文献 日中外交の第ニラウンド 中西輝政 VOICE 2015年1月号
 
(ニ)国語読本を音読しよう。

尋常小学 国語読本 巻九 文部省 昭和四年十一月一日
 
 
第十九 星の話
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新吉の家にては、夕飯後庭先に涼み台を出して、家内一同涼みえたり。月はまだ

出でざれども、空よく晴れて、満点の星は宝石をちりばめたるが如し。

新吉は夏休にて帰り居たる兄に向かいていろいろと星の説明をもとめたり。

「にいさん、空にはあんなにたくさん星が見えますが、少しも動かないのですか」

『そうだ。動かないのだ。しかし地球が廻るために、我々の目には動くように見

おぼえて置いてごらん、寝る頃にはもう位置が変わってみえるから」

それでも航海をする人などが、よく星を見て船の位置をはかるというではありません

か。 星がそんなに位置の変わるものなら、めあてにならないでしょう」

「いや、何月何日の何時には、何所に何星が見えるということが、学問上ではわかっ

ているから、はかられない事はない。それに、たくさんの星の中に一つだけ年中ほと

んど位置の変わらないのがあるから、まことに都合がよいのだ」

それは何と言う星ですか」

「北極星と言う星だ」

「でも、あんなにたくさんある星ですもの、それを見つけるのに大変でしょう」

「それにはまた都合の良い事がある。何かと言うと、北斗七星という一群の星があっ

て、何時でも北極星の位置を知らせてくれるのだ。あれごらん、向こうの杉林の上の

所に、ひしゃくのような形になって、七つの星が並んでいるのが見えるだろう」

「ええ、見えます。」

「あれが北斗七星だ。あの柄でない方の端にある二つの星を結びつけて、其の線を、

ひしゃくの向いている方へのばして行くと、今結んだ二つの星のへだたりの五倍ば

かりのところに、かなり大きい星があるだろう。あれが今話した北極星だ。

北斗七星は何時もあんなにひしゃくの形をしていて、北極星との関係も常に変わらな

いから、あの星を本にして、すぐに北極星を見つける事ができる。」

「ああ、あの一番高い杉の真上の所にあるのが北極星でしょう。」

「そうだ。それにあの星は何時も北に居るから、あれを見つけさえすれば、道に迷っ

た時などにも方角を知る事が出来る。」

新吉は感心して、熱心に空を仰ぎいしが、驚くように声をあげて、

「にいさん、にいさん、あの北極星がひしやくの柄の先になってもう一つ小さい北斗

七星のようなものが出来ていますね。」

ああ、良く氣がついたね。並び方が全く似ているだろう西洋では昔から、あの七つの

星と其の近所の星をいちしょにして小熊の形を想像し、北斗七星と其の近所の星を一

しよにして大熊の形をそうぞうして、それぞれ小熊座・大熊座と云う名をつけている。
 
 
(三)赴粥飯法を音読しよう。
  

粥(朝食)や飯(昼食)に赴く作法という意味で,僧堂における食事の作法が書か

れている。道元が作成。
 
受食の作法
 
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受食の法は、恭敬して受く。仏の言わく、恭敬して食

を受けよと。 応に学すべし。

若し食未だ到らざるに、予め其の鉢を申べて乞い

索むること莫れ。

両手に鉢を捧げ、手を低うして鉢を捧げ、鉢単を離

れて手のほ盂を平正にして受けよ。

量に応じて受け余り有らしむること勿れ。

或は多或は少、手以て之を遮れ。

凡そ受くる所の食、匙莇を浄人の手中に把って、

自ら抄撥してとることを得ざれ。

匙莇を過ごし浄人に与えて、僧食をして器中に

食を取らしむることを得ざれ。

古人云く、意を正うして食を受け、鉢を平らかにし羮飯を受く。

羮飯倶に食し、当に次を以て食すべしと。

手を以て膝を支えて食を受くることを得ざれ。

若し浄人倉卒にして、餅屑及び采汁等を

迸って椀器の中に落とさば、必ず須く更め

受くべし。維那未だ遍槌を白せざるに

鉢を撃げて供養を作すことを得ざれ。
 
 
参考文献 典座教訓 赴粥飯法 平野正章 徳間書店
 
 
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