古典を音読しょうNO,87

                                                              

 
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(一)現代の人気歌謡曲の特徴
 
  読み上げ音声
 
 今流行の歌の歌詩を見ると英語が入っている。

小節の最後に英語が入っている。

少し古い歌になりますが

 安室奈美江 Can you celebrate

中島美嘉   Will
 
他にも多くの歌が英語が入っている歌詞が多い。
 
小節の途中に入っている英語はカタカナ語のようになり、日本語として発音

してしまう、日本語は子音も、母音も顕在意識(左脳)を使っている。

英語圏の人は主に潜在意識(右脳)を使う。
 
若い人たちは流行の歌を歌うときに顕在意識(左脳)で歌い、小節の終わりに

 ある英語の歌詞を歌う際に潜在意識(右脳)で歌うことが非常に頭脳の刺激を

与えることを好んで歌うようになり、小節の末尾に英語がある歌が人気が出

て多く歌われるようになっています。
 
日本人の左脳と右脳を交互に使うことの快感を歌に求めてそれが発散につな

 がっているようである。
 
現代の若者は左脳の使い過ぎで、本を見る、携帯電話通信文章を読む、そし

 て日本語特有の子音、母音もすべて左脳(顕在意識)を使っています。

そして人間関係にも左脳を使っています、左脳には限界があります、無限

 能力を持つ右脳(潜在意識)に任せる方法を学ばなければなりません。
 
しかし右脳と左脳の懸け橋である脳梁がうまく機能していません、其の右脳

と左脳との懸け橋をこの歌謡曲によって右脳と左脳を使い分けて脳梁を活発

に使用して、快感を得ています。
 
 左脳、右脳の流通の活発が精神的にも、肉体的にも健康に良い影響を与えて

 くれます。
 
  参考資料
 日本の脳 角田忠信 大修館
 
 
 

(二)武道伝来記を音読しよう

作 井原西鶴井原 西鶴  1642年〜 1693年 江戸時代の大坂の浮世草子・人形浄瑠璃

『好色一代男』をはじめとする浮世草子の作者として知られる。
 
 音読音声
 
思い入れ吹く女尺八

安芸の広島へ、京より枯木内匠といえる。鞠の上手くだりて、あなたこなたへ指南

して。一家中に蹴鞠柳なびかせ、風なき暮れを急ぎて、靴音のぜざる屋形はなし。
 
惣じて慰む業も国のはやり、心の移り、色になづみぬ。

ここに、福嶋安清とて、殿に筋目ある人なりしが。

無紋にて歓楽に暮らし給いひ、殊更鞠好きにて。其の友を集め、七夕の興業有しに、

其の中鳥川葉衛門 弟村之助と云う人今年十八、角前髪ながら美道の花の香残りぬ。

漸々暮もつまりて、名残の高足、横切れして。

薮垣を打ち超えて隣の花畠におちける。村之助はしり出、笹の葉わけて覗けば、鞠は

唐萩の枝にとまりて、それより東の池の溜め水のきよげに棚橋のかかるところに、

隣屋鋪の息女と見えて。 紋羅のしろ」きに紅の裏を付、檜扇のちらしがた、大振袖

のゆかたに、紫糸の組帯」、しどけなくむすびて、乱れ髪の中程を金の紙の平元結

に、しめよせ、房付團に、梶の葉みえしは、けふ織女の歌を、手向けならんと思うに、

案のごとく、沢水に浮けて立ち帰らるる面影、天人の生き移しかと心も空になり、前後

かまわず、詞をかけ、慮外ながら、あの鞠にお手そえられて、こなたへ返し給われと

いへば。草分け衣に露もいとわず、鞠を手にふれて、声の通う所へ、さし出し給える

、手をしめて。互いに面を見合わせける社、恋のはじめなれ。
 
参考文献
 武道伝来記 井原西鶴作 岩波文庫
 
 
 
(三)孟 子を音読しよう。 漢 文 
 
読み下し音声
 
明らかに以って我に教えよ。
 
 我不敏なりと雖(いえど)も、請(こ)う之を嘗試(こころ)みん。
 
 曰く、恒産(こうさん)無くして恒心(こうしん)有るは、
 
 惟(ただ)士のみ能くすと為す。 民の若きは則ち恒産無ければ、
 
 因(よ)りて恒心無し。 苟(いやし)くも恒心無ければ、
 
 放辟(ほうへき)邪侈(じゃし)、 なさざるなし。
 
 釈語: 
    放辟邪侈ーわがままかってな悪い行い。
 孟 子(上の読み下し文何回か唱和して下記の漢文を読み下し文で読む)
 
明以教我。我雖不敏、請嘗試之。
 
 曰、無恒産而有恒心者、
 
 惟士為能。 若民則無恒産、
 
 因無恒心。 苟無恒心、
 
放辟邪侈、 無不為已。

 
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