古典を音読しょうNO,94

                                                              

 
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(一)アメリカの実態            2015.5.10
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アメリカの実態は共産主義であると言えば皆が疑うでありましょう。

この国家は大統領は民主党であれ、共和党であれ同じ政策を強いられるのです。

誰に牛耳られているのかを記す前にその基を示していこうと思います。

日本は74年前に大東亜戦争をアメリカ他西洋諸国を相手に行いました、其の以前は

アメリカより石油、諸物資を輸入していました。突如ルーズベルト大統領のニューデ

イール政策により輸入を差し止められて、戦争に突入していきました。

ニューデイール政策とはマルクス共産主義で行われていた経済政治システムであり、

労働階級の統制を厳しくして、報道関係も統制して不満を圧していく体制をつくり権

力を集中させていく政策であります。

表面的には民主主義をとり、共産主義を罵倒しながら実際はデモクラシーでなくダマ

クラシーを行う方式であります、従って表面は慈善事業をとりながらその隠れ蓑とし

て大金を影の大金持ちロックフエラー財団に流していくのであります。

その手先がアメリカ大統領の面々で有ります。

アメリカ建国〜1945年までの33代の大統領の中に、ロックフエラー王朝の人間

が13人も締められていたことでも国家を金儲けの道具として使用されていたのであ

ります。従って日本がパールハーバー攻撃したこともそのように石油輸出禁止をして

スキをつくり攻撃しやすくして嵌めたのであります。

ロックフエラー財団が影で独裁統制して共産主義マルクス・二ユーデイール政策でア

メリカを牛耳っているのであります、現在はチャイナに投資して世界一の国家にして

金儲けの道具にしようと必死に成っている過程であります、AIIB(世界インフラ投

資銀行)が57カ国も参加表明したのもロックフエラー王朝の後押しがあったからで

あります。

チャイナはこの金持ち軍団からむしり取られて大借金大国になる入り口に入ったので

あります。
 
参考文献

ルーズベルトが20世紀をダメにした  E・M・ジョセフソン  徳間書店
 
(二)日本外史を音読しよう。
 
頼山陽作 安永9年(1780)〜天保3年(1832)
 
  音読音声
 
徳川氏四

山内一豊の室、大阪より使いを馳せて事を告ぐ。路、敵中を経るを以って、書を

たたんで、 笠糾と為す。一豊之を得、解かずして献ず。内大臣、之を還して曰く
 
「猶観るがごとし」と。一豊、又堀尾忠氏に諮うて曰く。「子、何を以って志を表すか」

と。忠氏曰く「城を納れんと欲す」と。一豊曰く「善し」と。乃ち自ら其の掛川城を

納る。 是より先、忠氏の父吉春、内大臣命を受けて、浜松より越前に赴く。将に

別邑府中を守らんとす。途に知る所の利井重茂と云う者に遇うて、興倶に刈谷に至

る。 苅谷城主水野忠重、之を饗す。卒に重茂wの刺す所と為る。吉春驚き、立ちど

ころに重茂を斬る。

重茂は、石田氏の使う所なり。報、小山に至る。曰く「吉春、二人を殺す」と

内大臣歓ばず 衆、忠氏を執えんと欲す。中納言曰く「吾れ彼れ父子の人と為りを

識る。是れ必ず謬傳ならん」と。 已にして実を得たり。忠重の子勝成を遣わし、

還って其の衆を撫せしむ。

而して忠氏、首として城を納るるの議を発す。一豊、既に掛川を納る。忠氏も亦、

浜松を納る。中村一榮は駿府を納る。有馬豊氏は横須賀を納る。池田輝政は吉田

を納る。 田中吉政は岡崎を納る。福島正則は清洲を納る。及ち諸旧臣をして代わ

って守らしむ。
 
参考文献

日本外史新釈 頼成一 弘道館 
 
 
(三)宇治拾遺物語を音読しよう。
 
宇治拾遺(うじじゅうい)物語ーー作者不詳

13世紀前半頃に成立した、中世日本の説話物語集。『今昔物語集』と並んで説話文学

の傑作とされる。
 
  音読音声
 
竜門の聖

大和の国に竜門といふ所に聖ありけり。住みける所を名にて、竜門の聖

とぞいひける。

その聖の親しく知りたりける男の、明け暮れ鹿を殺しけるに、照射といふ

ことをしけるころ、いみじう暗かりける夜、照射にいでにけり。

鹿を求めありくほどに、目を合はせたりければ、「鹿ありけり。」とて、

押し回し押し回しするに、たしかに目を合はせたり。矢ごろに回し取りて、

火串に引き掛けて、矢をはげて射んとて、弓ふり立て見るに、この鹿の目の間の、

例の鹿の目のあはひよりも近くて、目の色も変はりたりければ、怪しと思ひて、

弓を引きさしてよく見けるに、なほ怪しかりければ、矢をはづして、火取りて

見るに、鹿の目にはあらぬなりけりと見て、起きば起きよと思ひて、近く回し

寄せて見れば、身は一定の皮にてあり。「なほ鹿なり。」とて、また射んとするに、

なほ目のあらざりければ、ただうちにうち寄せて見るに、法師の頭に見なしつ。

こはいかにと見て、下り走りて、火うち吹きて、しひ折り取つて見れば、

この聖、目うちたたきて、鹿の皮を引きかづきて、添ひ臥したまへり。

 「こはいかに、かくてはおはしますぞ。」

と言へば、ほろほろと泣きて、「わぬしが、制することを聞かず、いたくこの鹿を

殺す。我鹿に代はりて殺されなば、さりとも少しはとどまりなんと思へば、かくて

射られんとしてをるなり。口惜しう射ざりつ。」

とのたまふに、この男、臥し転び泣きて、

「かくまでおぼしけることを、あながちにしはべりけること。」

とて、そこにて刀を抜きて、弓たち切り、胡みな折りくだきて、髻切りて、

やがて聖に具して、法師になりて、聖のおはしけるが限り、聖に使はれて、

聖失せたまひければ、またそこにぞ行ひてゐたりけるとなん。

             
 
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