頭 脳 と 奥 技

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包丁さばき 無  限 選択の本心 宇宙の秩序 野球の奥技
陰陽の応用 HIGHandLOW 科学と陰陽 ボランテイアの精神  
包丁さばきと潜在意識

  キャベッの千切りがうまく早く切る方法は、板前としてうまい人の切り方を良く観

  ることが覚える方法だと教えられる。 しかし仲々観るだけでは上達はしない。

  技の磨き方は、包丁をスローモウに動かすことである、1秒1ミリ動かす位ゆっくり 
 
   ゆっくりと動かすのである。上から下にできるだけ遅くゆっくりと動かすのである。

  左手の中指に包丁をピタとつけ離さずに下へ押すように前方へゆっくりと

  動かすのである。 10回程往復させると早くなるのでもう一度ゆっくり動いている 
 
   か止まっているのか分からない程ゆっくりと包丁を動かすのである。

  絶対に早く動かさないで、意識的にゆっくり、ゆっくり動かし手の動き、腕の動き

  を観察しながら、確認しながらゆっくり動かすのである。

  キヤベッを薄く切っている事を確認しながらゆっくり手を動かすことを最後迄

  守ることである。 これを毎日15分10日間続けるとキャベツを切るのは必ず

  うまくなっている。身体の動きを潜在意識に叩き込むためにはゆっくり動かす

  のである。右手の脇は開けないで、ピタッとつけること。

  遅い人でも、15日毎日15分練習すればうまくなるはずである。

  最後の日迄、ゆっくりを忘れない事、一日も練習を怠ってはならない。

  分からない時は上手な板前の切り方を観察すればより以上に上達する。
 
  スポーツの技術を体得することも同じことがいえる、若い時にバスケットボールを
 
  をやっていて、ガードを避けて、一気にドリブルをして入り込んでシュートする
 
  方法を何回も、何回も3年ほど練習して、試合でその成果がでるようになったことを
 
  記憶している。繰り返し繰り返し練り身体に覚えさせる必要がある。
 
     
   無 限

  天風哲学の教えの中に、観念要素の更改がある簡単に言えは、睡眠の1時間前は

  何も考えずに、透明な気持になり眠りなさい。

  始めは、この事がそんな大事なことである事は思えなかった。

  だが実践してきて、感じることは精神衛生上格段の差が出てくる事が解る。

   会社の売り上げは、余り悪くなく、利益は、適当に出ているが、 
 
  毎日何か不安と心配で体調をくずし、風邪になり寝込んでしまった。

  と話されたが、なぜ何か不安と心配が生じるのかは観念要素の更改の良否で 
  決るのである。

  寝る1時間前に、会社の問題点を考え、どうしたらと悩み、解決策を練るとする

  その時、良い計画が生み出せれば良いが、仲々解決されない、その悶々とした気分

  で、眠ると潜在意識へと、不安と心配が移行する。 この否定的考えが潜在意識に

  入って増幅するのである。眠っている間”コマッタ、ドウショウ、オカネガナイ、

  シハライヲドウショウ、フアンダ、……アアコマッタ”,寝ている間繰り返すので

  ある。 起きる時目覚めが悪い、疲れが取れないのは、睡眠中否定的考えのエンドレ
 
 ステープを流していた証なのである。しかしその睡眠中の事は忘却し、潜在意識に

  否定的観念が少なくとも2倍に刻印されているのである。

  次の日も同じように、会社の事を、どうしたらいいだろうと考え、不安焦躁し眠り

  に入ると、不安感が2倍・4倍になり倍・倍と増えていき、30日間睡眠前に

  否定的考えを続けていくと
 
  1 2 4 8 16 32 64 128……30日に10億73741824

  と無限に増大し、何が不安か、心配か自分でも解らなくなってしまうのである。

  その内に身体が悪くなり、否定的考えを考えずに、身体の静養をし、冷静になり

  悩みの本質を掴み、解決の糸口を掴むのである。

  逆に何も考えずに、真っ白な、透明な心で睡眠に入れば、透明な考えが2倍・4倍

  1カ月続けると、透明観が10億倍になるのである。

  睡眠が即瞑想と同じ効果が得られる事は、素晴らしい事であるとつくづく思い

  観念要素の更改の素晴らしさと、発案した中村天風氏の偉大さを再確認した次第

  である。                    
           
  
  選択の本心

  20年程前、女子社員50人の上司をしていた時、離婚の相談を、何回も受けていて、
 一定理がある事に気がついた。

  乱暴な男と、別れた女性は次に選ぶ男も乱暴な者を選び、何回も同種の男を、選ぶ

  お金使いが荒い人と、別れている者は又同じタイプを選ぶ。

  浮気をする男と別れた者は、やはり浮気をする男を彼氏に選択するのである。

  これは女性自身が成長、変身しなければ全く同タイプを選択することになる。

  そんな事はないと異論を、唱える方も おられると思うので一例だけ説明させて

  頂くと、乱暴な人と別れた女性は、次に選ぶのは必ずおとなしい人を彼氏にする。

  女性は、この真面目でおとなしい人に、甘え、好き勝手な事を要求し、次第に

  その甘え、要求がエスカレートしていく。 男性はおとなしいので、従順に思う

  ままにさせていく。  心の内は忍び、耐えているのであるが男自身はそれが

  当り前だと思い自分が耐えている事にも気がついていないのである。

  周囲の者から見るとかわいそうに成るぐらい虐げられる言葉や態度を浴びせられ
 
 ていても、良くも我慢ができるね、と問われても、ニコニコ笑っているだけで

 そんな、乱暴な言い方をされる事を、楽しんでいるかのような、おとなしさが

 何年かが続くのである。益々女性の態度、言葉が乱暴になり、男は仕事などで、

 イライラしている時に、彼女の言葉に腹を立て、いきなり女を、殴ってしまう

 のである。 男は、我を忘れ手が出た事なので、即謝り、その場はなんとか許して

 もらうのである。

 だが、一度の心の内の発散で、殴った体験は身体が覚えていて腹が立ちイライラする 
 
と無意識に手が出てしまい、女を殴ってしまい、自分自身を抑えられなくなり、今
 
までの、耐えていた事が、すべて出て乱暴が、度を越すようなことになるのである。
 

 おとなしさ(表)が大であればある程、乱暴(裏)の大を持っていたのである。

 女性の場合、変身、成長しないと同じタイプを選択する。変身、成長とは、何か

 簡単に説明すると、別れた男性を、心の内で仲良くなる事、許すことである。

 思い出しても腹が立つようなら、まだ同じタイプを選ぶ自分である。

 陰陽的見方からは、女性も男性も、同じタイプであり、表、裏が逆であったのである。

 

   宇宙の秩序

  桜沢如一氏の教えの中に宇宙の秩序がある。

  その中に『表が大なれば大なるほど裏も大である。』がある。

  前の項でも述べたように、おとなし過ぎる人は乱暴な要素も大きく持っている。

  その他に

    愛することが大であれば憎しみも大である。

    愛すれば愛するほどその裏には憎しみを持つ条件を多く抱えている。

    殺人犯の性格を近所の人に、聞いているニユースを聞くと、必ずあんな 
 
   おとなしい、まじめな人があんな事をするなんて!と思われている。

   信用のある人が、その土地の名士や、職場の信用のある地位の人が大きな犯罪

   詐欺や金銭的トラブルを犯すのである。

    信用のない者が詐欺をやろうとしても小金しかごまかせない。

    信用があるから大金をだまし取れるのである。

    信用があり過ぎる。おとなし過ぎる。まじめ過ぎる。愛し過ぎる。

    「陽極まりて陰生ず、陰極まりて陽生ず」過ぎる事を慎むべきである。

    やさしい(表)−−乱暴な(裏)   責任感(表)−−無責任(裏)

    人が良い(表)−−人が悪い(裏)  愛する(表)−憎しみ(裏)

    信用  (表)−−疑惑  (裏) YESマン(表)−NOマン(裏)

   表面上、人が良いと思われる人は、人が悪いとは理解できないと、思われる

   しかし人が良い人で周囲から全く悪い所を見せた事がない人は、身体を痛めて

   ガンになり、早死にする方が多い。心の葛藤を自らの肉体にぶつけているので

   ある。 (若い人、又病弱の人は結核となる。)

   人が良い人、やさし過ぎる人も時々周囲に違う自分を出し発散、気分転換を

   計るべきである。 時に反対の面を出し全体的に中庸な行動、態度を持つ

   ことが必要なように思う。

   すべての犯罪の基に、過ぎる事により逆転し裏が現れ不幸な状態になっていく。
  
                 
 野球の奥技

  稲尾投手が昭和三六年に一シーズン四二勝した時、ピッチャーマウンドに立ち投げる 
 
   時一メートル先に、小さな四角の枠が見えてその枠の中に球を置くように投げれば 
 
   ストライクになり、その枠の右下に置けば右下隅にギリギリにストライクになりバッター

 を三振にできたそうである。

  落合選手の場合、バッターボックスに立って3.5米先の空間に四角の枠が見え

  その枠内に入ったボールを打つ。 二人共に、意識をホームベース上には無く

  空間の四角の枠に置いて良い実績を残している。

  他の選手は自分のフオームに、ホームベースに意識を置いて、野球をやっている。

  言い換えれば、自分に意識を置くか、空間すなわち中間(中庸)に置くかによって

  結果が違ってくる。

  三流は相手に意識を置いて”あいつは苦手だと思い始めから勝負に負けている選手で 
 
  ある。 野球の奥義は意識の置きどころに有りと二人が明らかにしている。
 
 
           
      
    陰陽の応用

  飲食業をやっていると色々な事に、出合うが先日お客様から何回も水が欲しいと
 
  言われて出したのだが、何か気になって聞いてみるとヒャックリを止めようと水を

  少しずつ飲んでいて、2時間も止まらない。

  そこで塩を少しなめ、熱い湯を飲むようにさせると、即止まった。

   ヒャックリは吸う(陽)力が弱いことで起こる。従い塩(陽)、熱い湯(陽)を

   与え、吸う力(陽の力)をつけ治すのである。

   水(陰)を飲んでは止まらないのは当然なのである。

   もう一件同じような事があってこれは公言すると、医師法に触れることだが、

   料理を職業としている者にとっては、黙っていられなく、ゼンソクの人に食事指導

   をしたことがあった。
 

  その人は、ゼンソクが出て止まらなく息ができなくなる。吐く事ばかりで吸う事

  が出来なく苦しむそうである。 医者はもっと水分を多くとるようにと言われて 

  いる。 しばらく黙っていたのだが、夜中救急車に運ばれた事を聞き、水分の取り

  過ぎ、陽の食べ物、かぼちゃ、人参、ごぼう、塩気が多いものを食べる事をすすめた
 
  ことがあり、その後は医者を変え、体調は良くなってきたようなので、その後は医者 
 
  に相談したらと答えている。

  陰陽の考えから吐く事が出来ないゼンソクは陰病

         吸う事が出来ないゼンソクは陽病

    陰陽の考えが医学にも応用できる例である。
    
  ーー易経とは倫理道徳のみの原理ではない。易は広大ことごとく備わる、と言われて

    いる通り、実に万有に共通の根本的無双原理である
 
 
 
   HIGH−LOWのゲーム

  私の趣味にポケットコンピューターで簡単なプログラムを組んで遊ぶのであるが

  その中に、20年間時々遊ぶHIGH−LOWゲームがある。

  コンピューター内で、0〜9999までの数字の1数字を決定する、その数字を当てる 
  のである。 紙上でどのようなゲームなのかやってみると

  コンピューターが####(4桁の数字)と決めたとする。その数字を当てるので

  ある。 5000と押すとLow (####は5000より下)  1回

      2500と押すとHigh(####は2500より上)  2回

      3000と押すとHigh(####は3000より上)  3回

      4000と押すとHigh(####は4000より上)  4回

      4500と押すとHigh(####は4500より上)  5回

      4800と押すとHigh(####は4800より上)  6回

      4900と押すとLow (####は4900より下)  7回

      4850と押すとHigh(####は4850より上)  8回

      4875と押すとHigh(####は4875より上)  9回 

      4890と押すとLow (####は4890より下) 10回

      4880と押すとHigh(####は4880より上) 11回

      4885と押すとHigh(####は4885より上) 12回

      4886と押すとGood Answer        13回

  13回で答を得られた。最高記録は6回である。

  もしこの HighとLow が陰ー陽 で物事、万物、人生諸般を区別する

  事ができるならば、世の中の真実を掴むことができるのではないか!

  易経がこの真実を答えてくれるくれると思う。
                                            
  化学と陰陽

  易経の内容に化学に寄り道をお許し願いたい

  H(水素)は燃えると赤い炎になり、O(酸素)が燃えると紫の炎となる。

  赤は陽であり、紫は陰となり、陰陽差が大である為、簡単な媒介で吸着し水となる。

  Cu(銅)とFe(鉄)は接合するのに陰陽差が微小の為難しい。

  溶接という高温(極陽)が必要となる。

  ここで陰陽差が大であるほど引力は大である。

     陰陽差が小であれば 引力は小である。

  我々の周囲にある物、景色、服装、あらゆる物には色を持っている。

  その色が、どうして眼にその色として写るのか、

  光にはすべての色が含まれているが物体に当たるとその物体と同波長の色だけ

  反射して眼に写るのである。

  その物体は自分と違う色は全吸収し、自分と同じ色は反射し、受け付けないので

  ある。 この光の性質は人間関係に似ている、自分と同じ特徴を性質を持っている
 
  者には反発して、寄せ付けないようになるのである。
 
  自分が嫌う人間とは、同じ長所を持っているから嫌うようになり、ライバルとなる
 
  のであり、また相手の欠点を見て嫌うことも自らの心の内の隠れた同じ欠点を見せ
 
  られて嫌うのである。
 
 来る年より21世紀からは、相対する周囲、考えが違うと思われる反対者の意見を立てな
 
 がら取り入れていく、吸収していく考えを持たなければ、地球が滅びる、西洋の一人が勝ち
 
 続けるまで競争する世界は20世紀で終了する。
 
 地球上で西洋はインターネットを駆使して汗水たらして働く人間を評価して金賎を稼ぐ、
 
 その方法を東洋にも波及させようとしている。
   
 簡単に考えて、株価と円、ドル、ユーロの上げ下げに地球人全員が夢中になっていたら、
 
 良い地球は生まれないのである。 
 
 自然を大切にしながら、汗水たらして生産していくことが重要である。
 
 東洋の主導の西洋の文化を融合しなければならない。 

 

 
ボランテイアの精神

  最近ボランティアの行いがあちこちで見られ喜ばしい事だが、この行為をする人々

  にとって陥りやすい落とし穴がある。清らかな困っている人を助ける行為が強い程、

  他への憎しみが生じる事である。

  例をあげると先年、日本海においてロシヤの船が沈没し、重油流出事故があり

  多くのボランティアの人々の奉仕行動が見られたが地元の議員が海外に視察

  旅行に行っている事でマスコミが批判的に取り上げ、ボランティアの方々が
  どのような感情を抱いたか、多くの人々が悪感情を抱いたと思われる。

  
    愛する(表)ーー憎しみ(裏)

    愛が大きければ憎しみも大きいのである。

    化学物質でも陽の大の水素と陰の大の酸素が接合しやすい

    水素(陽大)ーー酸素(陰大)

     陰陽差が大である程接合しやすい 
         
    町で良くみかける事でも、清掃のボランティアの人が一所懸命ゴミを拾って

    いる時通行人が煙草の吸い殻を平然と捨てて行くとボランティアの人は呆れ顔

    で捨てた人を見ている光景を観たことがある。

    奉仕の行為、清らかな、愛する心が満たされている時、真反対の行為や悪心

    をした人を眼に入りやすいのである。

    国家的なことでも同じで

    ”人を愛せよ”教えとするキリスト教国アメリカは、汝の敵を愛しなさいと

    いう教えから愛し過ぎて憎しみが生じ戦争が多いのである。

    常に敵国を想定し国内を団結する。 
 
    ボランティアの団体が多いのもアメリカであり、離婚率が高いのもアメリカ

    であり犯罪が多い、殺人が多いのもアメリカである。

    従いボランティアの行為は素晴らしいが適度にやる事が望ましいと思う。

    腹を立てながら、憎しみを持ってのボランティアでは意味がない。

    無償で、無心(他人の行為に対して無批判)無誉で黙々と行なう事が必要だと

    思う。
                                                      



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