陰陽思考法原理(1)	

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花実枝葉となる陽の力

表立つ、分かれる、繁栄

根となる陰の力、

これを徳性裏、結ぶ

偽る、病気、活動的、

分化、発展する働き、

静止的根源は陰、

統一し、含蓄する力

わがまま、自分勝手 成長の原動力、結びの力これを徳

相手の身になって考える。

自分がすべて正しいと考える。          
他人が正しいと考える。
欲望 野心満々        
 分析的論理的知能
反省

情緒

男性的頭脳

理知

女性的頭脳

内省的感情

表現を主とする頭脳      

外に向かって

引込み思案

統一含蓄的

発する意欲 欲望

冗官 冗費

反省的知能

省み、省く

うそ、偽り、うわべ、中庸 根本、根幹
欲望 反省
 

                                                           調和

                                                       円満な人格

 
 		孔子と老子   
						  
			          	 

 
2500年前の中国に、孔子と老子が論語と老子道徳経という教えを説いている。
 
老子は意識を共通意識(太極)に置き共通意識の無限界をそのまま語に置き換えている。			 
 			      
										
孔子は意識を地球に置き共通意識(太極)の道理を人間意識に置き換えて説いている。
物理学者デビッド.ボーム、脳生理学者カール、プリブラムが科学、物理学が
現代になり、2500年前の東洋哲学にやっと近ずきつつある段階であると
述べてから、現代の西洋科学者は、易学、老荘思想を研究する人が多いと聞く。
  
  
  
中国は、大自然の厳しさ故に、宗教の始祖を生む土壌ではない、戦も宗教、
人間論他もすべて哲学としてしまうのである。
その為に真の国民の潜在意識に土台作りができずに、歴史上未だ国が豊かに
成り得ず波乱万丈の3000年が経過している。
中国大陸の大自然の厳しさ、戦乱の世でその対処に知識、知恵、顕在的に
発展隆盛しすべてに哲学化した。 孔子が他国で、教えを説いていたなら
宗教として全く違うものになったと思われる。
戦国の世、生涯失業という状況に、身を置いたからこそ2500年の間
光り輝く教えとなったのだと確信する。
だが論語も、老子道徳経も全学である。人間学であり、教育学、宗教学で
あり全ての学が含まれているのである。

		   
 
 陰陽の秩序	

 桜沢如一氏の教えの中に

『表が大なれば大なるほど裏も大である。』とある。
おとなし過ぎる人は乱暴な要素も大きく持っている。
 
愛することが大であれば憎しみも大である。

愛すれば愛するほどその裏には憎しみを持つ条件を多く抱えている。

殺人犯の性格を近所の人に、聞いているニユースを聞くと、必ずあんな
おとなしい、まじめな人があんな事をするなんて!と思われている。

  信用のある人が、その土地の名士や、職場の信用のある地位の人が
  大きな犯罪、詐欺や金銭的トラブルを犯すのである。

  信用のない者が詐欺をやろうとしても小金しかごまかせない。

  信用があるから大金をだまし取れるのである。

  信用があり過ぎる。おとなし過ぎる。まじめ過ぎる。愛し過ぎる。

  「陽極まりて陰生ず、陰極まりて陽生ず」過ぎる事を慎むべきである。
  
    やさしい(表)−−乱暴な(裏)  
  責任感(表)−−無責任(裏)
  
    人が良い(表)−−人が悪い(裏) 
  愛する(表)−ー憎しみ(裏)               
  
    信頼  (表)−−疑惑  (裏) 
  YESマン(表)−-NOマン(裏)
         
     この表の人と裏の人は同人物であり、一体なのであります。
  表面上、人が良いと思われる人は、人が悪いとは理解できないと、
  思われるしかし人が良い人で周囲から全く悪い所を見せた事がない人は、
  心の葛藤を自らの肉体にぶつけて、身体を痛めて、病気になり早死にする
  方が多い。	外への攻撃を、内にぶつけているのが人が良い人の裏である。
  この裏を時々出せない人が、痴漢行為,犯罪行為に繋がりやすいのである。
  
  事件を起こす人の大部分の人が大人しい,優しい過ぎる人である。
  最近の若い人の事件では、学校の成績が優秀な人、しかし友達が
  いない人が共通している。
  40才以上の人の事件では役職が上で、仕事を離れても発散できない
  仕事人間が多い。
 
  人が良い人、やさし過ぎる人も時々周囲に違う自分を出し発散、
  気分転換を計るべきである。 
  時に反対の面を出し全体的に中庸な行動、態度を持つことが必要なように、  
   思う。すべての犯罪の基に、過ぎる事により逆転し裏が現れ不幸な状態に
  なっている。  
  企業においても、良い会社、大きい会社の裏には暗部が潜んでいる例が
  最近次々と暴露されている。
  山一証券や、多くの金融会社が裏をさらけ出している。
  
  大きくなればなる程悪い面の大を持っている。	信用、信頼され過ぎる裏
  には、疑惑が隠されているのである。

  ○元、山一証券の場合
   陽		   	          陰
  日本の四大証券の位置に成る。	総会屋への不正、簿外経理	2千8百万円の損益
  		       
  		

 

菜根譚を陰陽で解く

 悪は陰を忌み、善は陽を忌み、故に悪の顕れたる者は禍浅くして、
 隠れたる者は禍深し、善の顕れたる者は、小にして隠れたる者は功、大なり。
				 
                      (菜根譚 前集138)
  
  陽			陰	     陽			陰

  善			悪	     功      禍


     陰極		  陽極	         陰極		 陽極
      N	      S|>>>・<<<| N	        S 			
 	 異なる極は互いに吸引し合う。
   S極とN極は吸引しあう。

 

       陽極	    陰極         陰極	    陽極   
      S	       N|<<<・>>>|N	    S	 
         N極とN極は反発しあい
、        S極とS極は反発しあう  
 


						    
悪事(陰)は陰に隠れていることを嫌い、善事(陽)に表れる(陽)ことを嫌う
ものである。 それゆえに、悪事(陰)でも、表面(陽)にあらわれて誰の目
にも触れるものであれば 、その禍は小であり、隠れているものほど禍は大きい
 のである。
これと反対に、善事(陽)であっても、人の目に触れる(陽)程度のものは、
功(陽)は小であり、人の目につかないもの(陰)の方が大功があるのである
(陰徳という)

磁石の如く同性を嫌い、異性を引きつける。陰陽による解釈により平坦な語意が、
立体的に解明できると思われる。

  陽			 陰	             陽			陰


表れている		隠れている    名誉		   陰徳

 


 陰陽思考法から見た日本の役割	
	
 世界の高度宗教は北インドと現シリア地方からすべて集中的に誕生している。
(歴史の研究トゥインビー著)なぜその地域だけから誕生したのか、交通路
の要衝、文明と文明、大帝国と大帝国が 出会う地点にあったからである。
そういう所は高度宗教が生まれるための最も肥沃の土壌である。 
交通路の要衝というのは、経済地理的な、政治地理的な事柄ですが、
そういうところに実は人間の苦悩と、苦悩を超えていこうとし、救いを求める
気持ちが代々何世紀にもわたって積み重なって高い英知が輝き始まる。
(歴史の研究より)
苦しみの多い場から、純精神的英知の必要性が生まれ、精神文明が発展する。 
困難な状況こそ精神の強化の必要性が生まれるのである。
現代は、西洋文明と東洋文明との出会う地点にある日本は、西洋から追われ
、東洋に変貌する変遷時期にある為、苦しみの絶頂期にある。
その苦しみ、もがきが現今いろいろな会社の倒産、世界の国々からの経済的攻撃、
社会の仕組の改変、組織の崩壊がおこっている。 言い換えると物質文明の
崩壊であるこの日本が経済地理的、政治地理的にも、世界の苦悩を一身に集めて
いる今金融界のビッグバンに入り、大不況苦悩の絶頂期を迎えていることになる。
その苦しみの多い場から、日本がこの苦悩を乗り越えていく純精神的英知の
必要性が生まれ二十一世紀への新精神文明を育成し、この日本から高い英知が
輝き始まるのである。 
歴史の大家トゥインビーの言う現代の経済、文明、歴史、交通路の要衝はまさしく
この日本である。
西洋文明と東洋文明との併合の要衝と言い換えることができる。

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