現代の頭脳 

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この対象となる70から80歳に至るまで日本人すべての人に当てはまる

    頭脳の使用法である。明治維新の時の頭脳使用法とどう違うのか

    を記して現代の頭脳の浅薄な,上辺だけの頭脳使用法である事を

    記したいと思う。

 

     

                                                             頭脳                                             

 

顕在意識

損得,苦楽にて判断

潜在意識

善悪にて判断

本能

性欲,食欲、自己顕示欲

 水面は、顕在意識であり、本能は底面にあり、底から本能が湧き出し、

 

   水面に上がっていく、しかし顕在意識では、楽になること,得になることを

 

   選択する、なぜなら底から浮き上がった本能上昇力を押さえることはできない。

 

   押さえることが出来ないとは、実行することにつながることである。

 

   ではこの本能を制御するのは潜在意識の役目である。しかしこの潜在意識を

 

   制御できるようになるためには、善悪判断を強固にしなければならない。

 

   この善悪を判断を強固にするとはどういう事か、この潜在意識の判断とは

 

  周囲、環境、現今の時機の状況を見極めた判断でなければならない。

 

  

顕在意識
眼ーー>潜在意識

耳ーー>潜在意識

口ーー>潜在意識

触覚ー>潜在意識

嗅覚ー>潜在意識

本能意識

   

 

五官(味覚,聴覚,視覚,触覚,嗅覚)より情報を潜在意識に入力された

 

信号が潜在意識に刻印される。

 

   この五官より刻印された信号を整理整頓され、善悪判断と行動判断を

 

   下し、出力される行動は手と足に命令される。

 

   整理整頓と善悪,行動判断の基準は何か、この基準こそ素読の内容

 

   なのである。

 

  ある人は学校での教えというかもしれない、だが最近10年間の事件を

 

  思い返して頂きたい。学問優秀だったものが、オカルト宗教に入信し、

 

  殺人を犯し、医者になった者がその殺人に加担するようになり、優秀

 

  な者ほど、急に登校拒否をする。優秀な官僚になって、善悪の判断を

 

  忘れ,得になることに手を染め,事件を起こしている。

 

  官僚の事件はすべて善悪判断の誤りである。全体的には、日本を

 

  悪くした張本人は表面は政治家であるがそのシステムを常に作って

 

  いるのは官僚である。その官僚をうまく活用できない政治家を責める

 

  ことが正しいと思う。

 

  官僚とは顕在意識的に優秀な知識の人々である。潜在意識的には、

 

  駄目人間である。なぜなら総理大臣,その他の演説草稿は皆官僚が作るが

 

  名演説を聞いたことが無い。いかに知識だけで草稿している証である。

 

  心底から聞く者の潜在意識を揺さぶる内容は潜在意識で練った構想で

 

  なければならない。

 

  その基準プログラムこそ東洋哲学である,1000年から3000年

 

  輝いて,伝播してきた教えには,人間の深層を表現された訓えが

 

  網羅されている。その教えを今までのこの100年間の学習方法は顕在

 

  意識に入力,覚えこむ方法であった。

 

  これでは知識優秀な人を作るだけで、知識豊富だけでは蓄音機を作るだけである、

 

  古い事を何回も繰り返す教えをしている先生である。

 

  小学生から大学の先生はすべて蓄音機である。

 

  その蓄音機に教わった生徒は今は

 

  DVDやコンピユーターのデイスクのような知識を入れた頭脳になり膨大になり

 

  本に書いてあった事を、喋ることで優秀だと思いつつその知識に押しつぶされて、

 

  理屈だけをこねる人間になってしまった。

 

  社会人も有名な人がスピーチすると群がりその話に興じる,情報を集めるが、

 

  そのまとめるところの潜在意識には届いていない、また届いても整理整頓,

 

  選択するプログラムが潜在意識に入ってこないため情報は無駄にしている。

 

   日々忙しい、人に会い,携帯電話に追いまくられ1日を過ごしている。 

 

   

 

  この100年余、現代まで顕在意識を育成する事のみ専念してきた、知識重視

 

  そのため知識倒れになる。現代の事件はすべて善悪を希薄にある。

 

  これを改める教育改革はいくら正しくても即変革は出来ない。

 

  個人個人が、潜在教育を実践しなければならない。江戸時代,明治初期

 

  には素読と言う教育システムがあった。これは大きな声で東洋古典、日本の

 

  古典を唱和するのである。

 

  この方法が多くの明治維新の志士を育て、近代西洋化にする礎を創った。

 

  今はこの方法を習って、古典の素読を自分も,子供にも,孫にも、皆で

 

  行うことが重要である。家族の教え,親に対して,他人に対して、孝行

 

  について、漢文で潜在意識にプログラムを入力して行くことである。

 

  漢文で入れることが重要である、顕在意識には余り負担にならないように

 

  意味,解釈ははじめ覚えないことが重要である。

 

  100回以上又は漢文を見た瞬間即口から文章が唱和できるようになってから

 

  解釈を見ることが必要である。

 

  このプログラムは、その場に合わない古典もある、しかしプログラムのバグ

 

  があるように、近代に合わないものは潜在意識の判断に一任して、その古典

 

  の漢字群が頭脳に貯蔵されて,状況にあった訓示が選択され、より良い言動を

 

  起動するはずである。

 

  警察官の組織ぐるみの汚点、政治家の自己顕示の言動により辞職する事件、

 

  教員の痴漢行動、大学の教員のセクハラ、子供達のキレル問題、虐めの問題

 

  ,親子の関係、登校拒否、離婚問題、子供虐待の問題あらゆる問題は,潜在

 

   意識の善悪の教えを学習することの重要さを示している。

 

   実際に,実現するためには,幼稚園にて古典の素読、お寺、神社、小学生の

 

   先生個人が、少しずつ他の授業が遅れない程度に勇気を持って,行うべき

 

  であろう。

 

  早く効果を確認したい人は、言志四録(佐藤一斎著)講談社文庫を30日

 

  毎日30分から1時間,素読することである。

 

  250の漢文の文章を見た瞬間に、口から自然と出てくるようになった時には

 

  皆人前で話す内容、態度が格段と違っている。何回も繰り返すが解釈を重要視

 

  しないこと。素読,素読のみ只素読するのみ。

 

  これを各家庭、各私塾、寺,神社で行われるようになれば日本から世界維新

 

  のスタートであり、東西文化の融合が始まるはずである。

 

         

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