長と短
ひと・おのおの・ちょう・ところ・・・ひと・もち・・・・・・・よろ・ちょう・と・・
1. 人各々長ずる所有り。 人を用うるには、宜しく長を取りて
たん・す・・・みずか・しょ・・ちょう・わす・たん・つと・・
短を舎つべく、自ら処するには、長を忘れて短を勉むべし
しゅんぷう・もっ・ひと・せっ・・・しゅうそう・もっ・おのれ・しゅく・
2. 春風を以って人に接し、 秋霜を以って己を粛す。
みずか・せ・・・・・げん・・・・・・・・・ひと・せ・・・・・・・またげん・
3. 自ら責むること厳なるものは、人を責むることも亦厳なり。
ひと・じょ・・・・・かん・・もの・みずか・じょ・・・・・・またかん・・
人を恕すること寛なる者は、自ら恕することも亦寛なり、
みな・いっぺん・まぬが・・・・・くんし・すなわち・み・みずから・あつ・
皆一偏たるを免れず。 君子は則ち躬自ら 厚うして、
うす・ひと・せ・
薄く人を責む。
簡約ー 恕:他人を思いやる
4. おや・あい・・・・・・・あ・・・ひと・にく・・
親を愛するものは敢えて人を悪まず、
おや・けい・・・・・・・あ・・・ひと・あなど・・
親を敬するものは敢えて人を慢らず。
あいけい・おや・つか・・・つく・とくきょう・ひゃくせい・くわ・・
愛敬親に事ふるに盡して、徳教百姓に加はり、
しかい・のっと・・・こ・てんし・こう・・・・かみ・・・・・・
四海に刑る。此れ天子の孝なり。 上にありて
おご・・・・・・・・たか・・あやう・・・
奢らざれば、高くして危からず。
せつ・せい・ど・つつし・・み・・・・・・あふ・・
節を制し度を謹めば満つれども溢れず。
しか・のち・・よ・そ・・しゃしょく・たも・・
然して後に能く其の社稷を保ちて、
・・みんじん・わ・・・こ・しょこう・こう・・
その民人を和す。此れ諸侯の孝なり。
注)四海―全国 百姓(ひゃくしょうと読んで農民ーひゃくせいと読んで人民)
社稷ー国家 刑るー手本とする。 諸侯ーすべての領主
(4)漢文
( 2)古典の言葉を漢文にした文章ですが漢字だけで上記のように読み下しが
できれば、潜在意識に刻印される準備ができたことになります。
潜在意識に、その奥の宇宙意識に刻印する如く素読を行いましょう。
1.人各有所長。 有所短。用人宣取長舎短。
自処
則當忘長以勉短 〔言志四録)
2.以春風接人。以秋霜自粛 〔言志四録)
3.自責厳者 責人亦厳 恕人寛者 自恕亦寛 皆不免於一偏。
君子則躬自厚而薄責於人 〔言志四録)
4.愛親者不敢惡於人、敬親者不敢慢於人。
愛敬盡於事親、而徳教加於百姓、
刑於四海。此天子之孝也。
在上不驕、高而不危。制節謹度、満而不溢。
然後能保其社稷、而和其民人。
此諸侯之孝也。〔古典小学)
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