論語 5
浸潤(しんじゅん)の譖(そしり)、 膚受(ふじゅ)の愬(うった)え、 行(おこな)われざるは、 明(めい)と謂(い)うべきのみ。 (論語、顔淵) 簡訳: じわじわとしみ込むほどのそしりや肌に突き 刺さるような訴えにも惑わされる事なく冷静に 受け止め良く見極めて 聡明な人といえる。
浸潤之譖、膚受之愬、 不行焉、可謂明也已矣。
(論語顔淵)
博(ひろ)く学(まな)びて 篤(あつ)く志(こころざ)し、 切(せつ)に問いて近く思う。 簡訳-
博く読書より学び、その志しを固めて 切実な自らの生活の問題に関連させて思うことが 重要である。 博学而篤志、切問而近思 子曰く、利に放(よ)りて 行へば怨(うら)み多(おお)し。 子曰、放於利而行、多怨。 知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。 簡訳: 知者と仁者の心境を説くと知者は行動的 で水に似ている、 が山に似ている。 知者楽水、仁者楽山。 道を直(なお)くして 人に事(つか)うれば、 焉(いずく)に徃(ゆ)くとしてか 三たび黜(しりぞ)けられざらん。 簡訳-
正直に、曲がったことをせずに人に仕えるならば この世の中で何処で誰に仕えようとも三度くらいは しりぞけられるものである。 直道而事人、 焉徃而不三黜。
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