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子曰く、学びて時に之を習う
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8,
子曰く、
君子は重からざれば則ち威(い)あらず。
学べば則ち固(こ)ならず、
忠信(ちゅうしん)を主(しゅ)とし、
己(おのれ)に如(し)かざる者を
友とすることなかれ。
過(あやま)てば則ち
改(あらた)むるに
憚(はばか)ることなかれ。
子曰、君子不重則不威。 学則不固。主忠信、 無友不如己者。過則勿憚改。
9, 曾子曰く、終を慎み遠きを追えば、
曾子曰、慎終追遠。
10、子禽(しきん)子貢に問うて曰く、 「夫子(ふうし)の是の邦(くに)に至るや、
必ず其の政(まつりごと)を聞く。
之を求むるか。抑(そもそも)之を與ふるか。」
子貢曰く、「夫子は温良(おんりょう)
恭倹(きょうけん)
譲(じょう)以て之(これ)を得たり。
夫子の之を求むるや、
其(そ)れ諸(こ)れ人の
之を求むるに異(こと)なるか」
子禽問於子貢曰、
夫子至於是邦也、必聞其政。
求之與。抑與之與。 子貢曰、
夫子温良恭倹譲以得之。 夫子之求之也、
其諸異乎人之求之與。 11、子曰く、父在(いま)せば其の志を観、
父没すれば其の行いを観る。
三年、父の道を改むること無きを
孝と謂うべし。 子曰、父在観其志、
父没観其行、
三年無改於父之道、
可謂孝矣。
先王の道、斯を美となし、
小大之に由る。
行はれざる所あり。
和を知りて和するも、礼を以て之を
節せざれば、亦行う可からざるなり。
有子曰、礼之用。和為貴。
先王之道、斯為美、
小大由之。有所不行。
知和而和、不以礼節之。
亦不可行也。
言(げん)復(ふ)むべきなり。
恭、礼に近ければ、恥辱に遠ざかるなり。
因(よ)ること其親(しん)を失はざれば、
亦宗とすべきなり。
有子曰、信近於義。
可言復也。
恭近於礼。遠恥辱也。
因不失其親。
亦可宗也。
君子は食飽くことを求むる無く、 居安きをも求むる無く、 事に敏にして言に慎み、 有道に就きて正す 学を好むと謂うべきのみ。
子曰、君子食無求飽、 居無求安、敏於事而慎於言、 就有道而正焉、可謂好學也已。
15、子貢(しこう)曰く、 「貧しくして諂(へつら)うことなく、 富(と)みて驕(おご)ることなきはいかん」 子曰く「可(か)なり、 未(いま)だ貧(まず)しくして楽しみ、 富みて礼を好む者には若(し)かざるなり」 子貢曰く 詩に云う切するが如く磋するが如く 琢するが如く磨する如くとは、 其れ斯(これ)を之(こ)れ謂(い)うか。 子曰く賜(し)や、始めて与(とも)に詩を 言うべきのみ。 諸(これ)に往を告げて来を知る者なり。 子貢曰、貧而無諂、
始可與言詩已矣。 告諸
往而知来者。 16,
子曰く、人の己(おのれ)を 知(し)らざるを患(うれ)へず。 人を知らざるを患(うれ)ふなり。 子曰、不患人之不己知。
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