性善説と性悪説の役割

            

          

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性悪説は皆に嫌われています、しかし2000年ー3000年の歴史に耐え,

生き残っています。

今も生き残っていることは必要性があるから古典として光り輝いているのです。

中国、秦の始皇帝の時代から国家として四書五経は国民に推奨して上層部は

性悪説で国民を動かし,統率する手段を執ってきました。このように人民には

性悪説を学ばせない方が,人民を統率しやすいのです。ただし危険が伴います、

阿片戦争のように簡単に人民がイギリスの謀略にかかり,簡単に阿片の虜に

なってしまいました。

 

四書五経だけの教えでは人を信用し過ぎて策に即おぼれてしまう欠点があります。

性善説だけの学習の欠点はまだあります、それは他人はすべて信用できる存在

であると真から思っていますから他人の悪いと思われる行為を黙認できないのです。

しかし心では悪いことをするなと思いつつ,黙っりつつ,耐えています。

しかし耐えられなく注意します。

しかし正義感が強い人間が強く,長く耐えている者が忠告,注意するのですが,

相手を精神的に傷つけるほど指示,訴えることになります。ここに人間関係,国家関係

の問題を引き起こすのです。

 

中国の人たちは純粋,仁義礼智、忠信孝の正義感が強いのです。

四書五経から学ぶ精神的正義観は、正しいと思いますがこの教えは自らの言動を律する

教えであって他人に強制する教えではないことです。

     

他人を見て、自分の対処法を決めるには性善説だけではいけないのです。

それは性悪説で他人を診ることです。

最近の例に上げると、老人が金銭的詐欺にあうことは、自分だけが儲けようと言う考え

があるから事件にあい損をするのです。(自分だけが儲けよう=性悪的考え)ー他人を

信用する(性善説)ことが自分の我欲的考えが出てくるのです。

 

性善説だけの学習では正義感過ぎて他人を平静な眼で見ることができなくなり、

他人を見て自分の性善説の教えを基準にしてその言動が違っていれば即忠告

するようになり、その注意が強制的言動になっていきます。

 

性善説を学んでいるものが、実際の言動は性悪的言動を起こしているのです。

これを一般的に論語読みの論語知らずと言うのです。

 

このようにならないためには、性善説100%を学ぶだけでなく性悪説を10−20%の学習を

入れるべきです。

 

自分を磨く道具として四書五経他,性善説を学び、

他人を観る基準として、筍子,韓非子,マキャベリー、又兵法を学ぶことこそこれからの

時代には必要であると強く感じます。

 

 

人間は性善説か、性悪説かと良く議論の課題となるが両説が未だ古典として光輝いて

いることは、両説ともに必要であることは間違いのないようです。

なぜなら人間には顕在意識20%と潜在意識80%を頭脳に共有しているのです。

表面で意識する頭脳(顕在意識)は性悪説的に言動し、裏面に潜在意識は性善説的

言動をおこすようになっている。

従い、性善説の学習は潜在意識に浸透させる必要がありそのためには表面の顕在意識は

意味不明であっても,かまわず何回も同じ文章を素読することである。

解ったときには自らの言動として表現されるようになっているはずです。

現在の一般的学習は顕在意識に解らせることが目的で身体で表現できずに、知っているだけ

の学習になっている。知識として覚えるだけの論語性善説となっています。

 

150年前明治維新での若き志士たちの勇敢な言動こそ潜在意識に性善説を浸透させた結果であり、

行動は、性悪的、兵法で言動を組み立て国家を動かし、無血革命を成功させたのであります。

 

性悪説はどのように学ぶのか、これは素読ではなく、表面意識である顕在意識の学習のため、

知識として解っていく必要がある。其の後音読を大いに行うべきである。

 

自分自身には性善説で厳しく錬磨して、他人には性悪説で対処し、寛容な精神を養う必要がある。

性善説だけでは他人にも厳しい観方になり、常に他人に,周囲に、環境に,国に,世界に厳しく、怒り、

腹が立ち周囲が悪い,国が悪いと言う愚痴が多くなり,自分を駄目にしてしまう。

若い人を見て,他人を観て」腹が立つこと、注文が多い人は性善説に偏りすぎている証である。

 

もっと性善説,性悪説の役割を良く掴み両説の良いところを学習すべきであると思うが皆さんはどのように

考えますか。

                                     

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