古典を音読しょうNO,93

                                                              

 
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(一)日本の技術経営革命が世界を制する。
 
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今から45年前のサラリーマン時代に外資系の会社に勤めていましたがその時に不

思議なことがありました。 外資の製品が配送されてきましたが100個の部品が

納入されているのですが、その箱の中には108個が必ず入っています。 

先輩になぜ100個と書いてあるのに8個余分に入っているのですか?

この中に故障のない製品は100個あるはずであるからチエックして故障のない製品

を選択するのだ。という回答であった。

日本と考えが違うことをその時に痛感したことを記憶しています。
 

非常にこの外資ーアメリカでありますが考えは大まかであり、あまり細かいことは気

にしない結果が1990年には技術において完全に追い抜いてしまった感がありま

す。 その後日本では失われた20年と言われて経済が伸び悩んでいますが実際は技

術も経営力も世界をリードしているのです。日本で生産していたものを世界各国に拠

点を移しただけであって成長を続けているのであります。

中国、韓国が反日を繰り返して日本製品を不買運動と宣言しますが買わなければ自国

の製品は出来なくなるのです。大事な精密部品はすべて日本製品ですから買わずに製

作はできないのであります。 国民は愚民に育成されていますので不買、不買と声高

に言っているのは知らない愚民の類であります。

アメリカであっても軍事製品で日本の精密部品をはずせば、ポンコツ製品となり戦闘

機であれ、ミサイルであれ、要の部分がすべて日本の電子工学の技術が中心となって

いるのであります。

中国、韓国が反日を徹底して行い輸出入を一切行わないと宣言した途端に苦しむのは

反日国であります、どちらも輸出で外貨を稼ぐ国ですから輸出製品の大事な部品が

すべて日本製でそれを組み立てしているだけの国ですから輸出がすべてストップする

ことになります。

此の違いは明治から150年間の土台から着々と築き上げてきた技術、特に部品製品

、精密部品の匠の技術の格差が反日国の50年の経験では製作できないのです。
 
出来上がった精密部品を組み立てて完成品を作るのは数年の技術で出来ても匠の技術

は150年の歴史と経験、努力、技術の積み重ねが必要であります。

100分の1の精度でなく、1000分の1の経験精度を追究する匠の技術と1年、

2年に1回の新作製品を世に出す意欲、経営力が世界の技術を制している基でありま

す。 アメリカ人は新しい、大ヒット製品をねらう方法をとりますが、日本人はヒッ

ト、犠牲バントを狙いながらコツコツと製品を作り出していきます。
 
アメリカはホームランを狙い、日本はバントをしながら製品作りを行っています。

野球でも、経済でも日本方式で世界一の称号を勝ち取っています。

セブンイレブンーイトーヨーカ堂がアメリカの本社を買収したように、マクドナルドも

日本経営に切り替えて行うべきであります。 先ずは日本人が社長になって基本から日本

方式を取り入れて経営を立て直すべきであります。
 
 
(二)宇治拾遺物語を音読しよう。
 
宇治拾遺(うじじゅうい)物語ーー作者不詳
13世紀前半頃に成立した、中世日本の説話物語集。『今昔物語集』と並んで説話文学
の傑作とされる。
宇治大納言物語
 
  音読音声

世に宇治大納言物語というものあり。その大納言は隆国と言う人なり。西宮殿の孫、

俊賢大納言の第ニの男なり。年高うなりては、暑さをわびて暇を申して、五月より

八月までは、平等院一切経蔵の南の山際に南泉房という所にこもりいられけり。

さて宇治大納言とは聞こえけり。

髻を結びわけて、をかしげなる姿にて、筵を板に敷きて、涼みいはべりて大きなる

団扇をもてあうがせなどして、往き来の者、上下をいわず、呼び集め、昔物語を

せさせて我は内に添い臥して、語るに従いて、大きなる草紙に書かれけり。
 
天竺の事もあり、大唐の事もあり、日本の事もあり。それがうちに貴き事もあり、

をかしき事あり。恐ろしき事もあり、あわれなる事もあり、きたなき事もあり、

少々は空物語もあり、利口なる事もあり。

さまざまやうやうなり。世の人これを興じ見る。十四帖なり。その正本は伝わりて

侍従俊貞という人ももとにぞありける。
 
 
 
 
(三)枕草子を音読しよう。

清少納言 

生没年未詳。清原元輔(908〜990)の娘。一条天皇の中宮定子(藤原道隆の

娘)に仕えた。
 
すさまじきもの
 音読音声

すさまじきもの。昼ほゆる犬。春の網代。三四月の紅梅の衣。牛死にたる牛飼い。

ちご亡くなりたる産屋。火おこさぬ炭櫃、地火炉。博士のうち続き女子生ませたる。

方違えに行きたるに、あるじせぬ所。まいて節分などは、いとすさまじ。

人の国よりおこせたる文の物なき。京のをもさこそ思うらめ、されどそれはゆかしき

ことどもをも書き集め、世にあることなどをも聞けば、いとよし。人のもとにわざと

清げに書きてやりつる文の返りごと、今は持て来ぬらむかし、あやしうおそき、と

待つほどに、ありつる文、立て文をも結びたるをも、いときたなげにとりなしふくだ

めて、上にひきたりつる墨など消えて「おほしまさざりけり。」もしは、「御物忌み

とて取り入れず。」と言いて持て帰りたる、いとわびしくすさまじ。
 
参考文献

枕草子 三省堂
 
 
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