漢文を素読しよう  NO2  

           

                     

 

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(一)   潜在意識の性質
 
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潜在意識は一度聴いたこと観たことは絶対に忘れることは無い。
 
それを引き出せないだけであって脳の心底には刻印されています。
その証に事故などにあった人は一瞬の間に人生のすべての出来事を   
走馬燈如く思い出し死の境から生き返った人達が話しています。
その内容は自ら忘却したことも脳裏に浮かび上がったと述懐しています。
   
必要なときに過去の経験を思い巡らしその急場を乗り越える法を考え出
しているのです。
 
私事ですが1942年生まれですが(1945年終戦)瞑想をしている段階で
怖いイメージが浮かんできた体験があります。
父親に連れられ田圃を逃げ回っている光景です。
空にはアメリカ軍のB29戦闘機が飛行しています。
戦闘機が飛んでくる方向に走って逃げているのです。
その脇には座布団を抱えていました。
この恐怖体験は表面的には忘却していましたが瞑想中に 
浮かび上がった潜在記憶です。
同学年のものは誰一人としてそんな戦時中の記憶を覚え   
ているものはおりませんでした。
瞑想を何年も行っていなければこの記憶は思い出さなかった
ことでしょう。
   
この恐怖感を味わったことは一つの発散に繋がっていると思われます。
   
素読においては一度でなく何度も唱和して潜在に刻印させて善的語彙   
を刻印させて善悪判断の土壌を潜在意識に刻印させることが重要です。
 
顕在意識の考えの影響を与えてしまうと曲折した土壌にしてしまいます。 
   
しかし性悪的語彙は顕在意識に刻印する必要があります。
そのために先ずは意味解釈を明解にして考え抜いてから音読して覚える
ことが必要です。
そうすることにより顕在意識の損得意識に刻印浸透してその役割を果たす
土壌を作成してくれます。
これらの方法は
潜在意識は善悪判断の土壌つくり
顕在意識は損得判断の土壌つくり
を形成してくれます。 

 

 (二)漢文を素読しよう。 

    

(前回と同じ内容を漢文から素読行う)

 

  漢文は主語+述語+目的語の並びになっています。

 

  前回の素読を20回程素読していれば下記漢文を見て

 

  眼、口が思い出し素読できるでしょう。

  

 

     二、   素読二三四       ー クリックすると素読唱和

 

  太上師天、其次師人、其次師経。

 

    三、

 

  凡作事、須要有事天之心。

 

  不要有示人之念。

 

    四、

 

  天道以漸運、人事以漸変。

 

  必至之勢、 不能却之使遠、

 

  又不能促之使速。

 

     五、    素読五六七八 ー クリック 素読唱和します  

 

  憤一字、是進学機関。

 

  舜何人也、 予何人也、

 

  方是憤。

 

     六、

 

   学莫要於立志。 而立志亦非強之。

 

   只従本心所好而已。

 

     七、

 

   立志之功、以知恥為要。

 

     八、

 

   尽性分之本然、 務職分之当然。

 

   如此而已矣。

 

 

 

(三)新たな素読―読み下し文

     言志四録  佐藤一斎

      九、      (九、十の素読)−クリックすると唱和します。

 

 君子とは有徳の称なり。 その徳有れば、則ち其の位有り。

 

 徳の高下を視て位の崇卑(すうひ)を為す。

 

 叔世(しゅくせ)に及びて其の徳無くして而も其の位に居る者 

 

 有れば、則ち君子も亦遂に専ら在位に就きてこれを称する者有り。

 

 今の君子は、蓋(なん)ぞ虚名を冒すの恥たるを知らざる。   

 

     十

 

 人は須らく自ら省察すべし、天は何の故に我が身を生み出し

 

 我をして果して何の用に供せしむる。

 

 我既に天の物なれば、必ず天の役あり。

 

 天の役共せずんば、天の咎(とが)必ず至らん、省察ここに

 

 到れば則ち我が身の苟(いやしく)も生く可からざるを知る

 

十一    (十一、十二、十三の素読)−クリックすると唱和

 

 権は能く物を軽重して而も自らその軽重を定むる能はず。     

 

 度は能く物を長短すれども而も自ら其の長短を度(はか)る

 

 こと能わず。

 

 心は則ち能く物を是非して、而も又自ら其の是非を知る。

 

 これ至霊たる所以(ゆえん) 歟(か)。

 

十二、

 

 三代以上の意思を以て、三代以上の文字を読め。

 

 

十三、

 

 学を為す、故に書を読む。

 

 

 十四、   ( 十四、十五の素読)ークリックすると唱和

 

 吾既に善を資るの心有れば、父兄師友の言、唯聞くこと

 

 の多からざるを恐る。

 

 読書に至るも、また多からざるを得んや。

 

 聖賢云う所の多聞多見とは、意正に此くの如し。

 

 

十五、

 

 辞(ことば)を修めてその誠を立つると、誠を立てて

 

 その辞(ことば)を修む、その理一なり。

 

☆☆☆〇〇〇☆☆☆Lets Educate Everybody ☆☆☆〇〇〇☆☆☆

 

 

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