漢文を音読しょうNO,46

                                                              

 
 目次ページ  前ページ 次ページ 
                                                                                                    2014.1.10
(一)日本円の世界基軸通貨化
読み上げ音声 <<クリック
 
 世界の基軸通貨はアメリカドルである。
 
この基軸通貨を円にする機会が今訪れている。
 
アメリカのオバマ大統領が世界の警察官ではないと公言してから
 
中国の横暴が目立っている。
 
ヨーロッパの没落などを考えると日本が急浮上せざるを得ない状況にある。
 
日本円の基軸通貨化を実現するためには国防が万全でなければ成り得ない。
 
中国の国内暴動、近隣国への問題を抱える国家としては世界から危険国と
 
いうレッテルを張られている。
 
その中国を抑止するためには世界から注目を集める国防強化のための金を
 
世界から集める必要があります、日本が世界の安定のために負債が1千兆円
 
の内20〜30%程(200〜300兆円)ほどを集めて国防に充てるようにすれば
 
世界の安定の為に世界諸国から均等に幅広く資金を募集すれば一気に集まり
 
協力を惜しまないと思われます。
 
世界が不安定な事が起きれば即円高になるほど円が信用されているのですから全
 
負債高の20%以上は難なく集金できると思われます。
 
30%以内であれば他国から刺激を受けても安全である。
 
日本が国防をしっかりすれば円基軸通貨化は実施が行われやすくなります。
 
問題はアメリカ、中国ですが二国間で世界1,2位のGDPを争っていますが両国
 
の牽制しあいながら疲弊していくのがここ100年間の国際間の通例になっています。
 
その漁夫の利を治めるのが日本の戦略であります。
100年前アメリカのウイルソン大統領、ルーズベルト大統領は歴代最悪歴任者
 
1,2位と言われています。この二大統領により戦争時代に突入して現在まで
 
100年近く連続しています、その例のように中国の江沢民、習近平主席は反日
 
政策を行いアメリカの100年前と似ています。
 
国内問題山積みを鎮めるために国外への攻撃策に出ています。
 
その刺激策がここ20年間は成功してきましたが現在の中国の人民の環境劣化、
 
経済悪化、食べ物汚染、農地を取り上げての空虚都市建設、汚職官僚増加、
 
道徳欠如(モラル低下)等で反日暴動では治まりきれない状態になっています。
 
その国内問題が実際30万件と大き過ぎる為にそれを上回る巨大な国外問題
 
を仕掛けるでありましょう、それが崩壊、滅亡を一段と国力を貶めるでありま
 
 しよう。
 
アメリカはオバマ大統領はイラン、シリア問題で大きな失策判断を犯すであり
 
ましょう、これは不戦の決断、弱気の意思決定であります、シリア問題でロシャ
 
に解決依存、北朝鮮、イラン問題すべてがノーベル平和賞が禍して胸中の隙
 
を見せて外交に負けを喫しています。
 
このように二国の凋落が日本の世界GDP1位と日本円の世界基軸通貨化が現実

にひらけてくることになります。
 
参考文献
 
嘘だらけの日米近代史  倉山 満著  扶桑社新書

ザ・リバティ web   http://the-liberty.com/
 
 
 
(二)外郎売を音読しよう。
 
外 郎 売(前半)
 
外郎売  は歌舞伎十八番の一つ。

声優、俳優、アナウンサーなど、声や言葉を職業とする人たちが、

発声,発音の練習に使用。
 
       音読音声 <<クリック

拙者親方と申すは、

御立合の中に御存知のお方もござりましょうが

お江戸を立って二十里上方、相州小田原、一色町をお過ぎなされて、青物町を登りへ

お出でなさるれば、欄干橋虎屋藤右衛門、只今は剃髪いたして円斎と名のりまする。
 
元朝より大晦日(おおつごもり)まで、お手に入れまする此の薬は、
 
昔、ちんの国の唐人、外郎という人、わが朝へ来たり、帝へ参内の折から、

この薬を深く籠め置き、用ゆる時は一粒づつ、冠のすき間より取り出す。 

依ってその名を、帝より「頂透香」と賜る。
 
 即ち文字には、「いただき、すく、におい」と書いて「とうちんこう」と申す。

只今は此の薬、殊の外 世上に弘まり、ほうぼうに似看板を出し、 

イヤ、小田原の、灰俵の、さん俵の、炭俵のと、色々に申せども、

 平仮名を似って「ういろう」と記せしは親方円斎ばかり、
 
もしやお立合いの内に、熱海か、塔の沢へ湯治にお出なさるか、

 又は、伊勢 御参宮の折からは、必ず門ちがいなされまするな。

お登りならば右の方、

お下りならば左側、

 八方が八つ棟、おもてが三つ棟,玉堂造り、破風には菊に桐のとうの

御紋をご赦免あって、 系図正しき薬でござる。
 
イヤ最前より家名の自慢ばかり申しても、ご存知ない方には、 正身の胡椒の丸呑、

白河夜船、さらば一粒たべかけて、その気味合いをお目にかけましょう。
 
先づ此の薬を、かように一粒舌の上にのせまして、腹内へ納めますると、 

イヤどうも言えぬは、胃、心、肺、肝がすこやかに成って、薫風喉(のんど)より

来り、口中微涼を生ずるが如し、魚鳥、きのこ、麺類の喰合せ、その外、万病速効

あること神の如し。
 
さてこの薬、第一の奇妙には、舌のまわることが、銭独楽(ごま)がはだしで逃げる。
 
ひょっと舌がまわり出すと、矢(や)も楯(たて)もたまらぬじや。

そりゃそりゃそらそりゃ、まわってきたは、廻ってくるは、アワヤ喉(のんど)、

 サタラナ舌(ぜつ)に、カ牙(げ)サ歯音、ハマの二つは唇の軽重開合さわやかに、

 アカサタナ ハマヤラワ オコソトノ ホモヨロオ、

一つへぎへぎに、へぎほしはじかみ、 盆豆、盆米、盆ごぼう、摘蓼(つみたで)、

つみ豆、つみ山椒、書写山(しょしゃざん)の社僧正、粉米(こごめ)のなまがみ、

粉米のなまがみ、こん粉米のこなまがみ、儒子(しゅす)、緋儒子(ひじゅす)、

儒子、儒珍(しゅっちん)、

                         後半は次回
 
(三)修省論を音読しよう。
 
幸田露伴著  修 省 論より

(1867年-慶応3年 〜 1947年-昭和22年)日本小説家。

 音読 <<クリック
 
互助の精神に富まぬ
 
勿論各人個々に自助の精神を十分に抱いて居って、そして思惟(しゆい)
 
し言語し行為すればその為すところおのづから公理に合して大道に
 
通じて、別に差支えのおこる訳は無いのであるとも言えば言いうる
 
のであるが、それは自助的精神の円満と言う事が現前されて後の
 
事であって、普通の場合では、甲の一端に傾けば乙の一端は空虚に
 
 
なり、乙の一端に傾けば甲の一端は空虚になり易いものであって、
 
自助を吾唯一の標的とし本尊とし護身佛とし帰依神として居る時は、
 
どうしても互助の精神には缺け易いのである。
 
すべて人の世に於けるは斯く有り度いと希望しても、斯く有り得
 
ざるのが常である。
 
まして斯く有り度いとも希望せぬことがおのづからにして現ずることは
 
稀有である。互助の精神に富みたいとも希望せぬ者等が、おのづからに
 
して互助の精神に缺ける傾きの有るのは自然の数である。
 
我が国の人が互助の精神に缺くる傾きの有るのは民性の自然の傾向が
 
然らしむるのみでは無くて、互助の精神を讃美するという感情を養ったり
 
或いは其の精神の高貴なることを理解したりすることの不十分なるより
 
そういう傾向を致したとも言い得るのである。
 
試みに我が国の古来の文学や処世の教訓や道徳上の論説等を一瞥して考え
 
れば、互助の精神を称揚したものが甚だ少なくて、ただに個人の真摯なる
 
努力、即ち自助的精神の発動を称揚して、之を鼓舞し、之を讃嘆したもの
 
が甚だ多いのを認めぬ訳にはゆかぬ。
 
宗教を観れば禅宗でも天台宗でも真言宗でも法華宗でも、多くは個人対佛陀
 
の一方面にのみ其の教説は傾いて居る。
 
参考文献
修 省 論 幸田露伴著 東亜堂書房 大正三年発行
 
 
inserted by FC2 system