漢文を音読しょうNO,48

                                                              

 
 目次ページ  前ページ 次ページ 
 (一)アメリカ、中国秘密通貨同盟                                        2014.1.30
  読み上げ <<クリック

2012年冬、北京の中南海に2人のアメリカ人が秘密裡に訪れアメリカ、中国の通貨

に関する協議が行われた。

アメリカ,ドル対人民元が1ドル=6.0人民元近辺の変動で安定させることで内定した。

その約定のためには中国はアメリカ国債を買い続け、アメリカは中国の低劣な

品質な製品を買い続けることを意味します。

世界的に重要な協議を美国,汚國二国間だけで非公式に行われてしまうことが

美国、汚國の両体制の驕りが感じられます。

この体制が真実かどうかを調査してみると1ドルが6.0人民元前後を推移している。(2014年1月下旬)

アメリカは元高を強く要求していた3年前から急に議論されなくなったのが

その頃を境にその議論が聞かれなくなった。
 
6.0元で定着してしまうことはここに大きな落とし穴があると思われる。

日本は1ドル360円からスタートして240円になるのに30年、240円から

100円になるのに30年かかっている。

この円が急に高騰した時期が短い期間に及ぶこともあったがその急騰した時期に

前後して技術進歩して輸出拡大をさせてきた、その成果が現在の繁栄に寄与している。


その後1990年以後失われた20年を経験したことが中国は見誤ったのであろう。

元を安く、安く定着させて6元程度で定着させることを選択したのである。

日本で言い換えれば1ドル180円位に定着したことを意味するのである。

輸入する製品は高価で手に入れることは難しいと断定できる。

日本ならば100円ショップは出来ないだろうし、ユニクロのような店も誕生しな

かったでありましょう。

中国人民にとっては苦難な時代が長く続くと思われます。元安のために輸出品には

技術進歩は要求されずに輸出できて世界輸出を拡大できるでしょう。

特にアメリカには低、偽、劣化製品を惜しげもなく販売できると思われます。

但し輸入品は高いために何がこれから起こるでしょうか、膨大な廃墟都市建設を推進

したために農業地域が縮小した農業は野菜、米、穀物が国内だけでは賄いきれず

に輸入品に頼ることになり、国内の食品は衛生的に信用できずに海外食品を求めて

きて高い輸入品を買い求めてきます、安い輸出品、高い輸入品で貿易収支は赤字

になるでありましょう。

美国と汚國とは両国ともに財政赤字が表面化して二国の基軸通貨同盟は破綻して

新しい基軸通貨が誕生する時代が10年以内にやってきます。

その機会に新しい基軸通貨は我が国日本円であることを確定するでありましょう。
 
参考文献

雑誌 Voice 2月号(2014年) 米中通貨同盟に備えよ 日高義樹
 
 
(二)風土記を音読しよう。
 
 音読 <<クリック

「風土記」は奈良時代、詔に従い諸国から提出された、土地の名、由来

や古老が相伝した珍話等の報告書、常陸の国、播磨の国、出雲の国、

豊後の国、肥前の国の五つがあります。
 
常陸国風土記

筑波の郡

古老の曰へらく、筑波の県は、古、紀の国と謂いき。

美万貴の天皇の世、采女の臣の友属、筑はの命を紀の国の国の造に

遣わしたまいし時に、

筑はの命云いしく、「身が名をば、国につけて後の代に

流伝えしめまく欲りす」といいて、すなわち本の号を改めて、

「更め筑波」と称ふといへり。

古老の曰へらく、昔、神祖の尊、諸神たちの処に巡り行でまして、

駿河の国福慈の岳に到りて、卒に日暮れに遇いて、遇宿を請欲ひたまひき。
 
この時、福慈の神答えて曰ししく、「新粟の初甞して、家内諱忌せり。

今日の間は、冀(ねが)わくは許し堪えじ」ともうす。

ここに、神祖の尊、恨み泣き詈告 曰く、

「すなわち汝が親ぞ。何ぞ宿さまく欲りせぬ。

汝が居むる山は、生涯の極み、冬も夏も雪ふり霜おきて、冷寒さ重襲り、

人民登らず、飯食たてまつること勿けむ」とのりたまいき。

更に、筑波の岳に登りまして、亦容止を請いたまひき。

この時、筑波の神答えて曰ししく、「今夜は新粟甞すれども、

敢えて尊旨に奉らずはあらじ」とまをしき。

爰に飲食を設けて敬び拝み祇み承へまつりき。・・・・・ ・・・・・・
 
参考文献 日本書記下 風土記 小学館

 
 
(三)風姿花伝を音読しよう。
 
  音読 << クリック 

作者 世 阿 弥 (ぜあみ)(1333〜1384年)

能の演劇論、父観阿弥から学んだものを言葉で綴った能楽書
 
 神儀に云わく 
 
 一、申楽、神代の初まりといふは、天照大神、天の岩戸にこもりたまひし時、

天下とこやみになりしに、八百万 の神達、天香具山に集まり、大神の御心を

とらんとて、神楽を奏し、細男をはじめたまふ。なかにも、天鈿女のみこすすみ

い出たまひて、榊の枝に幣をつけて、声をあげ、火処焼踏みとどろかし、

神がかりとす、うたひ舞ひかな でたまふ。その御声、ひそかに聞こえければ、

大神、岩戸をすこし開きたまふ。国土また明白たり。神達の御面、 白かりけり。

その時の御遊び、申楽の初めと云々。くはしくは、口伝にあるべし。 
 
 一、仏在所には、須達長者、祇園精舎を建てて供養のとき、釈迦如来御説法ありし

に、堤婆、一万人の外道をと もなひ、木の枝・篠の葉に幣をつけて、踊りさけめば、

御供養のべがたかりしに、仏、舎利弗に御目を加へたまへ ば、佛力を受け、御後戸にて、

鼓・唱歌をととのへ、阿難の才覚、舎利弗の知恵、富楼那の弁舌にて、六十六番の 

ものまねをしたまへば、外道、笛、鼓の音を聞きて、後戸に集まり、

これを見てしづまりぬ。そのひまに、如来、 供養をのべたまへり。

それより天竺にこの道は初まるなり。
 
参考文献

  風姿花伝 世阿弥 NHKテレビテキスト 100分 de名著

  風姿花伝 世阿弥 水野聡訳 PHP 
 
inserted by FC2 system